ランドスケープデザインコース 山本 恭子
つながる道 自遊の郷 三方の手作りさくら公園改修計画
ハートの形、陽差しを受けて透き通って見える葉が、優しく囁いている。
三方を見守り続けた祈りの声が聞こえる。
樹齢300年の大カツラとの出逢いが、この地に足を向けることになった。
経済至上主義が蔓延した格差の広がり、高層ビルの立ち並ぶ日本の都会での暮らしに疑問を感じていた。
祖父母の出身地であり、弟が移住している地でもある丹波市内を移住先と決めて、「たんば移充テラス」のスタッフの案内で訪問を重ねていた際に、出会った三方の里山風景に心がときめいた。
里地里山は、過疎化が進み、ますます不便な地域になっていくが、豊かな自然環境がまだ残されている。持続可能な世界への道が残されている。三方住人の人々が、自然の厳しさと共存し、心豊かに暮らしている姿が私を呼んでいる気がした。
2019年秋の最初の訪問以降、コロナ感染拡大で訪問がままならず、2020年は、緊急事態宣言が発出されたため、解除後の10月から訪問を再開し、おおよそ月1回のペースで訪問を重ねた。
三方に長年居住されている、キーマンの男性と移住者の女性との交流があって、三方の住人手作りの桜公園の改修計画の像につながった。
小さな里山の小さな公園で、樹齢300年の大カツラをシンボルとして、人が集い、楽しみ、交流することを通じて、未来につながっていく仕組みや関係性が育まれることを期待している。
基本計画(対象地 約5,400m2)
樹齢300年大かつら 樹高26m 兵庫県指定郷土記念物 兵庫県指定天然記念物
山本 恭子
ランドスケープデザインコース
このコースのその他作品