イラストレーションコース 加藤 きいろ【コース奨励賞】
■タイトル
コミックエッセイ 「適応障害ごめんそちゃん」
■説明
この作品は、こころの病である適応障害を理解したい患者自身や、その周辺の人向けの、『適応障害ごめんそちゃん』というタイトルのコミックエッセイである。
テーマは、「適応障害」というこころの病を広く知ってもらうことである。
これは、適応障害になった作者自らの体験をエッセイ漫画形式で読むことができ、文字のみで構成される書籍とは異なり、倦怠感や意欲低下が続く闘病中であっても、気軽に読むことができる。
作者自身、闘病中に最も便利だと感じた情報収集手段がコミックエッセイだった。
体験談や症状を知るためにインターネットを活用したが、複数のサイトを探したり、文字だけの画面を見る体力や集中力が失われていたため、情報がまとまっており、イラストもふんだんに載っているコミックエッセイが一番読みやすかった。
自身の闘病経験も作品として残し、誰かの役に立って欲しいという思いで制作した。
タイトルに「適応障害」の文言を入れたのは、適応障害の情報を集めている人に届きやすくするためである。
また、体験した本人だからこそ描ける素直な感情や、リアルな描写が盛り込まれており、患者以外の人も病をわかりやすく理解できる。
近年、適応障害や広場恐怖症を公表する芸能人が増え、認知度や世間の関心が高まっていると感じた。このことから、患者以外の、こころの病に関心を抱いた人も手に取りやすい内容になるよう制作した。
病気に対する解説は、漫画内の会話だけでは終わらせず、解説用のコマを作成しまとめた。端的にわかりやすく、誤解の無いように書いている。
素直な感情・リアルな描写があると述べたが、重い内容はやや読む気が失せてしまう。そこで、重い内容をできるだけコミカルに表現し、一部緩急としてシリアスな表現を取り入れた。
また、登場人物は、作者自身を投影した”ごめんそちゃん”とその家族は人間の姿だが、その他の人物は動物などの姿で描かれている。これには、登場人物の判別をつけやすくする意図、可愛さやコミカルさをプラスする意図がある。
また、動物の姿になっていることで、読者が自分の周りの環境に置き換えやすくなるというメリットもある。
左上から右に向かって、Z字型に読み進めてください。
右下のカラー画像は、表紙・裏表紙に使用したイラストです。
加藤 きいろ【コース奨励賞】
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