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空間演出デザインコース 鵜木 飛香

トルコキキョウ・楮


2020 年に新型コロナウイルスが日本・世界で発生し、私たちの生活は一変しました。
当時は、治療法もわからず、人との必要以上の接触がいけない、マスク・手洗いうがいが効果的、換気をする・・・と、いう日々がはじまりました。

暗い話題ばかりの時期に、メディアで取り上げられていたフラワーロスの問題。
コロナ禍によって花きを多く使うイベント(学校の式典や冠婚葬祭、各種イベントなど)が軒並み中止になり、行き場をなくした花きが多く廃棄されたことを機に注目されました。
花き業界の中で、消費者と一番遠い距離の花き農家・・
丹精を込めて育てても市場へ卸す際に曲がっている花・茎の長さが規定に達していない規格外品は、処分されているのが実情です。
アンケートを実施したところ、『フラワーロスを聞いたことはあるが、どんなことが起きているかはわからない』 の回答が数多く認知度が低いことがわかりました。
フラワーロス削減へ向けて、茨城県つくばみらい市にある花き農家では市場に卸すことが困難な規格外の切花や鉢植えを不定期で販売を行っています。ビニールハウス内で育てているのは、トルコキキョウ・ユーカリ・ひまわり・ハボタンなどを栽培しています。

花々に新たなストーリーを・・・宿す事は出来ないだろうか。

私たちの暮らしにおいて、日用品の紙を含め、紙は切っても切れない存在です。
手漉き和紙の歴史を遡ると紀元前2世紀頃に中華人民共和国にて造紙がはじまったとされています。飛鳥時代の610年に日本書記によると高句麗の僧曇徴が紙をつくるとあり、
日本で製紙の最初の記録とされています。鎌倉時代の1340年頃には福井県越前の奉書紙が出始め、現在では、日本を代表する和紙産地です。
日本の企業ではSDGs の一環でペーパーレス化への取り組み、電子書籍の普及、百貨店や商業施設での簡易包装化・・・
紙自体に触れる機会が少なくなり、紙を使うことが悪になっているのではないでしょうか。

花き農家の生産時に出でしまう行き場のない花々を使い、日本の伝統工芸の和紙へ漉き込んだプロダクトの提案をします。

鵜木 飛香

空間演出デザインコース

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