春色無高下 花枝自短長
禅語の春の景色を通して「平等と差別」という仏教の根本的な考え方を表した言葉である。「平等即差別、差別即平等」を指す。
書画コース 小川明美
半切 35×135 2枚 画宣紙 濃墨
羊毛天尾兼毫筆 長鋒
「春色無高下」
春の日差しはすべての生き物に分け隔てなく降り注ぐ、そこには高い低い、厚い薄いといった差はなく、すべてが平等である。
「花枝自短長」
花の枝は、平等な春の日差しを受けて育っても自然と長いものも短いものも生じる。これはそれぞれが個性を持ち、多様であることを示す。
春の景色をとおして、すべてのものは平等であると同時に、それぞれが固有の個性を持っていることを表現した禅語である。
ボランティアでの人権擁護委員の活動をとおして「人権」とはなにかを考えさせられる。仏教の説く平等と差別の調和、個性を受け入れることの大切さが今の 日本に全く無いとは言わない。しかしいろいろな問題が起きているのが現実である。そして 今、世界では暴動や戦争が起き「人権」なんて存在しない。むしろあってはならないものに なっている。
「春色無高下 花枝自短長」の精神が世界に広がることを願って。
小川明美
書画コース
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