本文へ移動

「静の瀞」

洋画コース 下向 栄一

130.3 × 162cm
油彩/キャンバス

深く静まり返る瀞の岩肌には、長い時間をかけて刻まれた無数の層と亀裂が存在している。
本作《静の瀞》では、熊野の瀞峡に見られる岩の構造をモチーフに、侵食と堆積によって形成された自然の「静かな力」を描いた。
重なり合う色層と沈んだ色調は、水面下に広がる静寂と、内に秘めた圧倒的な存在感を象徴している。
静けさの中に宿る、動かぬ強さと時間の重みを表現した。

「浸食の構造」
130.3 × 162cm
油彩/キャンバス

下向 栄一

洋画コース

CONTACT

私は和歌山県熊野地域の自然、とりわけ瀞峡の静かな水面と、三輪崎・鈴島立岩の荒々しい岩の造形に強く惹かれ、制作を続けています。長い年月をかけて侵食されてきた岩肌や地形には、自然の力と時間の痕跡が刻まれています。私は画面全体の構成を特に重視し、形の配置やリズムによって空間の緊張感や静けさを表現することを大切にしています。また、一つの作品に対して何度も試行錯誤を重ね、納得のいく表現に到達するまで描き直す姿勢を貫いています。油彩ならではの重なりや質感を生かし、具象と抽象のあわいを行き来しながら、風景を記憶や感情の層として描いています。

このコースのその他作品