Scale and Symbol
写真コース 安保 英樹
ファインダーを覗く時、世界を観測するように見てしまう。
一歩引いた位置から風景や都市の断片を眺め、
そこに潜む構造や境界を読み取りながら、
目の前の世界をいったん素材として分解してしまう。
その距離は、形を明瞭にする一方で、
離れる分だけ現実が遠ざかっていく。
私は、撮影によって得た素材を現像処理し、
光と影、黒と白、人と空間の関係性を調整しながら、
世界をあらためて整え直す。
黒は不要な情報を削ぎ落とすための闇であり、
白は世界を補うための情報である。
そしてヒトやトリは主題ではなく、
世界の縮尺を示すための小さな記号として置かれる。
私は世界に対してどの位置に立ち、向き合っているのか。
その境界を測るための試みである。
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