茶道具
皆具
陶芸コース 外山 文珠
水指 18cm×18cm、建水 15cm×5cm、尺立 13cm×5cm、蓋置 5cm×3cm
赤楽土/酸化焼成
茶の湯の道を歩みはじめて60年の節目に自身の集大成として一揃いの階具を制作。
この作品の核となるのは自分が数十年という歳月の中で炭点前をとうして慈しみ、蓄積してきた「灰」そのものである。
茶道において炭をつぎ火を熾す行為は一座の命を繋ぐ神聖な儀式である。その傍らで静かに積み重なってきた灰には、これまで見守ってきた数多茶会、交わした言葉そしてうつろいゆく季節の記憶が残っている。この数十年にわたり大切に集めてきた灰を精製し独自の釉薬を調合した。本来であれば役割を終えてそのまま終わってしまう灰が陶芸という手法を用いる事で再び「茶道具」という形へ昇華される。これは自分自身の歩んできた時間を新たなる未来へ形を繋ぐ「循環」の試みである。
この作品は単なる卒業制作という枠を超え自分の半生を写した鏡でもある。自身の内側から湧き出た思いを自ら育てた灰に託し窯に委ねた道具はこれまでの感謝とこれからも茶の道と共に歩んでいくという決意を込めている。この道具が再び誰かの手により茶の湯の空間を彩ることを切に願う。
また自分が歩んできた道の全てをこの道具たちが物語ってくれると信じている。
外山 文珠
陶芸コース
趣味はテニス、落語、旅行、俳句。
表千家茶道歴60年テニス歴45年
食べる事が大好き、人にご馳走するのはもっと好きです。楽天家でくよくよしない何事もなんとかなるの精神ですが世話焼きのところも自分の持ち味だと思います。
午前中はテニスコート、午後は陶芸という生活をし、毎日早寝早起きすこぶる元気です。茶道では四季折々の花や道具を愉しみ精神を整えることを学んできました。
テニスでは太陽のもと心身を鍛えて爽やかな汗を流しています。
陶芸は茶道と似ているところがあり、心穏やかになったり物作りの大切さを感じます。土と向き合う時、土を捏ねる時間は何より静謐で神聖な気持ちになりますし、大好きな轆轤をまわし作品を制作する事は自分を見つめる時間でもあります。
陶芸がある事でこれからの人生がより豊かになり愉しみが増え感謝の気持ちでいっぱいです。
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