風のまにまに、きみとゆく
日本画コース 遠藤 真由香
130.3 × 162.0 cm
紙本 / 岩絵具、水干絵具、墨、膠、和紙
この作品では風をまとうようにして走る犬たちを描いています。
先頭の黒柴は私が初めて一緒に暮らした犬です。
在学中に亡くし、どうにもできない感情のまま過ごしている時期がありました。ふとかつて一緒に散歩していた道を歩いていた時、勢いよく向かい風が吹き私は顔を上げてその風を受け止めました。瞬間、同じように少し鼻先を上げて全身で幸せそうに風を感じていた彼の姿が脳裏に蘇ってきました。私は風の中に、そして風を全身で受け止める私の行動の中に彼が今も生きていることを感じ、その姿を描きたいと思いました。
あたたかい風の中を軽やかに、先頭をきって走り出す黒柴と、その風を追いかけるようにして現在一緒に暮らしている2匹。私もこの風の中を並走している心地です。
風はどこの場所にも吹いています。私がこれから何処へ向かって行っても、ずっと風の中に彼らが一緒にいてくれることを信じています。
遠藤 真由香
日本画コース
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