旅立ち ―源氏物語「御法」―
日本画コース 平田 裕子 (吉田 裕子)
97.0 × 145.5 cm
雲肌麻紙/墨、水干絵具、岩絵具、箔
『源氏物語』第40帖「御法」より、紫の上が亡くなった場面を描きました。
早くに母を亡くし、父と離れた紫の上は、頼るべき夫 光源氏の不誠実さに翻弄され傷付けられながらも、誇り高く美しく生きました。
彼女を抱き支えているのが明石の中宮、血のつながりはありませんが、紫の上が大切に育てた娘です。彼女に看取られたのは紫の上にとって幸せな最期であったと私は信じています。
これからは浄土で安らかに過ごしてほしいという祈りから、彼女の象徴「樺桜」に紫雲を重ね、「来迎図」の構図で描いています。
二人を囲むのは、「国宝 源氏物語絵巻 御法」にも描かれている秋の七草です。棺に花を入れるような気持ちで、一本一本描いていきました。
※さらに詳しい作品背景は動画でお話ししています。
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