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「喪失の桃源郷」
162.0 × 130.3cm
キャンバス/油彩

美術科 - 洋画コース

松本 博江

意志を殺しながら上司に従うという苦痛から逃れたくて蜂の巣に閉じこもる無様な自己。貯金箱は資本主義の象徴、耳を失ったマネキンは名称不在の感情を抱えた無気力な自身、天女は現実世界の上司や先輩を表している。捕獲された脳は、理想の生活を営もうとする私たちの意志の喪失を意味するが、強引に相手を管理しようとする他者に容易く脳を明け渡していいのだろうか。偽りなく本心に存在していた、その問いを表現した。虚しさを受け入れられない自分を悪に捉えたり、歪めたりせずに、純粋に自己受容することへの願いを込めた構成にした。

「冷笑のドグマを焚べる」
162.0 ×130.3cm
キャンバス/油彩

  • 京都芸術大学 通信教育部