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イラストレーションコース 川﨑 里佳

■ タイトル
たのしい おかいもの

■ 説明
 テーマは「日常」。ほのぼのとした日常を、大切な時の流れとしてとらえ、その尊い一瞬を描き、平和な日常がとても素敵なものだと感じてもらいたいと考えた。
 用途は絵本で、ターゲットは小さな子どもから大人。
 絵本には年齢を問わず、心を解きほぐす力や、絵だけでも想いを伝えられる力があり、想像力をかきたて、絵の続きを無限に楽しませる不思議な力がある。今回私は、絵本の一部のような世界観にし、人々の心のトゲトゲを洗い流して心の栄養分になることを願いながら制作した。
 キャラクターデザインでは、にわとりの親子の顔を人間の顔にした。鳥のくちばしのついた顔にすると、ちょっとすました印象になってしまうからである。人間の顔にすることで、温かな表情を出すことができ、また他の動物と区別化できて、主人公とひと目でわかるので、このデザインに決定した。
 はじめの作品の「たのしい おかいもの」では、珍しいものが集まるマルシェでおかいもの中、はしゃぐひなたちと見守るお母さんにわとりの様子を描いている。絵本を読んでいる親子の会話が弾むような楽しい場面にするため、珍しいものを様々なシュールでいてかわいい表情の動物の商品にし、隅々まで楽しめるようにした。
 次の作品の「おうちへ かえろう」では、おかいものからの帰り道を描いた。ホームタウンの入り口には沿道の木たちが温かくお出迎えしていて、ほっと安心する場所になっており、今日のこの風景を忘れずにいたいなと思うようなシーンにしている。影と地面をほんのり暗めのピンクにして、温かいホームタウンのムードを出し、それにより親子の顔に視線が行くようにした。
 最後の作品の「おやすみなさい」では、安心して眠るひなたちと、この日の子どもの寝顔を目に焼き付けておきたいと思うお母さんを描き、温かなぬくもりを感じることのできるイラストにしている。親子の表情を見せるために、スタンドライトを置いてほんのり明かりを当てて表現している。
 3作品を通して、たわいもない毎日だとしても、その平和な日常はとても素敵なものだと感じてもらえたらと思う。

「おうちへ かえろう」

「おやすみなさい」

川﨑 里佳

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