こども芸術学科

春ですね。めばえの季節です。

暖かな日差しに誘われて、大学まで春を満喫しながら歩きました。

卒業展、卒業式と慌ただしく過ごした時間を取り戻せたような

ゆっくりとした時間を感じながら気持ちのいい一日を過ごしました。

 

賀茂川の水面にも春を感じます。

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道端にも小さな花。

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大学のさくらの木は既にさくらいろに。

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さて、こども芸術学科も蕾が膨らみはじめています。

先日の卒業展には卒業生がたくさん帰って来てくれました。

それぞれの場でこども芸術学科で学んだことを活かしながら頑張っているようです。

こども芸術という領域の巾の広さを卒業生たちが

しっかりとカタチにしてくれていることを実感して嬉しくなりました。

 

そして、昨年訪問させていただいた広島の認定こども園「さざなみの森」の

難波元實園長から素敵な贈り物が送られてきました。

封を開けると素敵な絵本が入っていました。

絵本「おばけパーティー」

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表紙には「え さほ」と書いてあります。

「さざなみの森」で保育士として頑張っている2期生の早甫さんです。

「さほさん」と子どもたちから呼ばれている2期生の明神早甫さんと

広島女学院大学を卒業した同僚の保育士さん二人が制作した絵本です。

ハードカバーの立派な絵本は本屋さんに並んでいても不思議じゃない出来映えです。

早甫さんの絵のタッチも軽やかでどこか外国の絵本のような感じです。

全ページお見せできないのが残念です。

 

この絵本は早甫さんが担任をしているそらの部屋の子どもたちと

発表会に向けての劇遊びのテーマや内容を組み立てる過程で生まれた物語だそうです。

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「さざなみの日」…どうする?

「さざなみの日」の活動は子どもに託したこのことばの投げ掛けからはじまっています。

子どもたちに投げ掛けてから、これといった進展はなく数日が過ぎたようですが、

「ねぇねぇ、おばけパーティーはどう」と耳打ちしてきた子がいたそです。

きっと、数日一生懸命に考えていたんでしょうね。

そんな子どもの思いをタイミングよく掬い上げるのは大人のお仕事ですね。

早甫さんたちはそれをしっかりキャッチしてクラスの子どもたちに問いかけたようです。

自分たちが興味をそそられるキーワードを聞いたときの子どもたちの目の輝きが想像できますね。

 

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活動の組み立ての過程で生まれた絵本はもちろん素敵ですが、

ドキュメンテーションを読むとその過程も素晴らしいですね。

過程があってこそ生まれた絵本だと実感しました。

少し拡大して読んでみてください。

 

こども芸術学科から早甫さん(明神早甫)となつきさん(高原なつき)の二人の二期生が

認定こども園「さざなみの森」で頑張っています。

難波先生にお礼の電話をしたところ、

今、二人は働きながら幼稚園の免許を取得するために頑張っているそうです。

 

二人のようなこども芸術学科の卒業生で広島方面で保育士をしたい人がいれば

是非、また紹介してほしいと言ってくださいました。

うれしいですね。

難波先生、ありがとうございます。

 

こども芸術学科は今年の春5期生を送り出しました。

まだまだ若い学科ですが少しずつ社会で芽生えの季節を迎えているように思います。

みんな、がんばって自分らしい花を咲かせてくださいね。

 

(梅田美代子/教員)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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