2018.09.20

第9 回京都造形芸術大学Dフォーラム「デザインを育てる場のあり方 土地の力を引き出すデザイン」ゲスト:梅原真(グラフィックデザイナー・武蔵野美術大学客員教授)

第9 回京都造形芸術大学Dフォーラム「デザインを育てる場のあり方 土地の力を引き出すデザイン」を、下記の要領で開催します。
学科を問わず聴講自由です。みなさんのご参加をお待ちしています。


デザインを育てる場のあり方
土地の力を引き出すデザイン

ローカルが豊かでなければ、その国はユタカではない。
ユタカさは、その国のローカルの風景を見ればすぐにわかる。
それぞれのローカルがしっかりとその土地の良さ、悪さを個性として
生きていくことをデザインしたい。
デザインは、「社会モンダイの解決ソフト」であると考える。
漁師さんとデザイナー。お百姓さんとデザイナー。
こんなミスマッチから新しい価値が生まれる。
土地の力を引き出し、生業のスイッチを入れたい。
生業が生まれれば、その風景は持続する。
その風景がそこにあるのは、ユタカな証拠だ。
土佐は、経済47番目のユタカな国だ。
マラソンで言えば、シンガリランナーだが、シンガリからは、
この社会の行方がしっかり見えている。
その場所から「ナニガユタカナコトナノカ」のデザインをしていきたい
……彼のデザインに向かうこの姿勢から
多くのユタカな作品(プロダクツ)が生まれている。
気づき、生み出し、育てる
梅原流のユタカサ創りから新たな価値を学ぼう!

○開催概要
講師:梅原真 梅原デザイン事務所主宰 武蔵野美術大学客員教授
日時:2018 年10 月18 日│木│18:00 ? 20:00
場所:京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ
聴講自由

○梅原真氏プロフィール
デザイナー。高知市生まれ。放送局の美術スタッフとして勤務後、1980 年よりフリーランス。
高知というローカルに拠点を置き「一次産業× デザイン=風景」という方程式で活動する。
かつおを藁で焼く「一本釣り・藁焼きたたき」。柚子しかない村から「ポン酢醤油・ゆずの村」。
荒れ果てた栗の山から「しまんと地栗」。世界中どこにでもある新聞から「しまんと新聞ばっぐ」。
高知県の森林率84%をおもしろがる「84 はちよんプロジェクト」。
離島、海士町のアイデンティティ「ないものはない」。
そして砂浜しかない町に「砂浜美術館」のプロデュース。
「土地の力を引き出すデザイン」で2016 毎日デザイン賞・特別賞受賞。


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