2020 / 作品展示
美術工芸学科選抜展vol.1 「クロスフロンティア」
アーティストであり武術工芸学科教授であるミヤケマイ先生がキュレーションを務める本展。ワコールスタディホール京都のご協力をいただき、感染症対策を行った上での開催となった。
美術工芸学科と大学院美術領域の学生から約90名の公募がある中、美術工芸学科 学科長 竹内万里子、椿昇らの審査員が厳正な審査を行い、10名の作家の卵たちが選出された。
第1回目のテーマは「Foundation」。建築においては「基礎」、化粧においては「下地」、服飾においては「下着」、組織においては「財団」など、物事の基礎・根幹をなすという意味があるが、今回は、表現の基礎、作家の土台となることを意図してのテーマとなった。
「クロスフロンティア」と題された本展には、一つは専門分野を超えること、もう一つはギャラリーや美術館などのようなホワイトスペースではない場所で展示するという、将来作家活動をするにあたって重要な二つの「フロンティア」への挑戦が狙いとなっている。実際展示経験の少ない在学生たちは、今までの自分の殻を超えて新たな地平を開拓するために、さまざまな人と意見交換をしながらも、実験的に進めた。作品制作、展示構成に悪戦苦闘しながらも、展示作品は全て買い取りという結果となり、在学生たちの飛躍の第一歩となった。