
写真パネルの前に並ぶのは、舞妓さんの声を届けるリーフレット(文芸表現学科)
2024 / 京都、伝統・文化、舞台
第74回 京おどりin春秋座
2024年4月6日(土)から21日(日)まで、京都・宮川町の芸舞妓が総出演する「京おどり」が大学内の劇場「春秋座」で開催された。宮川町歌舞練場の建替えに伴い、2023年から「京おどり」が春秋座で開催されたことを機に、学生とのさまざまなコラボレーションが行われ京都の春の風物詩を盛り上げた。
「京おどり」2024年の演目は、「東海道中膝栗毛」をモチーフに、未来からタイムマシンでやってきたヤジさん、キタさん夫婦が京都の様々な時代や場所を旅する「時旅京膝栗毛(ときのたびみやこひざくりげ)」。
キャラクターデザイン学科では、「未来から来たヤジ・キタ夫婦」のデザインコンペを行い、50のデザインの中から選ばれたキャラクターが舞台の冒頭と幕間に流れる映像に登場した。
また、さまざまな学科から学生約40名が参加した芸術教養センターの京おどりねぶたプロジェクトでは、演目中にヤジ・キタ夫婦が乗り込む「タイムマシン」をねぶたで制作した。祇園祭の綾傘鉾などを参考に、ご神体の要素を取り入れたり水引をあしらったり華やかなタイムマシンが舞台を彩った。
宮川町の芸舞妓が一堂に集う「京おどり」にちなみ、劇場の周辺ではほかにもさまざまなコラボレーションが展開された。
文芸表現学科では、18人の舞妓さん一人ひとりに学生がインタビューを行い、その道を志した理由や稽古のことなど舞妓さんたちの生のことばを綴った18種類のリーフレットを制作し、艶やかな舞妓さんの写真パネルとともに展示した。
学内に設けられたお茶席付近では、キャラクターデザイン学科の学生たちが宮川町を海の都として制作したアニメーションミュージックビデオで京おどりの美しさを表現した。
劇場内では学生たちが制作した限定グッズも販売され好評を博した。
染織テキスタイルコースでは、京おどりが催される春の季語、「春暁」「蜂蜜」「花冷え」「田植え」「蓬団子」「薫風」「啓蟄」「菫」からイメージした8種の手ぬぐいを「引染」という手法で手染めし、販売した。
京都芸術デザイン専門学校コミックイラストコースでは、18名の舞妓さんそれぞれに学生作家が担当としてつき、舞妓さんのイラストを描いてオリジナル缶バッジやトートバッグを制作した。缶バッジは京おどり常連の来場者にも、海外からの観光客からも最も人気のグッズとなった。
芸術大学との連携、学生のクリエイションによって伝統のイベントに新しい風が吹いた。
詳細はこちらをご覧ください。
瓜生通信記事・・・https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/1233
https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/1234
https://uryu-tsushin.kyoto-art.ac.jp/detail/1235

演目中の映像に登場する「未来から来たヤジ・キタ夫婦」をデザイン(キャラクターデザイン学科)

京おどりねぶたプロジェクトで制作し、演目で使用された「タイムマシン」(芸術教養センター)

ねぶたの手法を応用して制作(芸術教養センター)

学生が舞妓さん一人ひとりにインタビューを行い制作されたリーフレット(文芸表現学科)

「引染」の手法で手ぬぐいを染める(美術工芸学科 染織テキスタイルコース)

春の季語をイメージした色合いの手ぬぐいが販売された(美術工芸学科 染織テキスタイルコース)

舞妓さんのイラストから缶バッジを製作(京都芸術デザイン専門学校コミックイラストコース)

京おどり限定の缶バッチとトートバッグを販売(京都芸術デザイン専門学校コミックイラストコース)
第74回 京おどりin春秋座 PRムービー:学生デザインのキャラクターが登場
キャラクターデザイン学科が制作した京おどり2024 MUSICVIDEO
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