積層する風景
写真コース 長澤 邦博
デジタル/インクジェットプリント
本作は、風景を自然・地域・社会・時間の関係の中で捉える「規範風景」の視点から、時間の蓄積によって形成される風景を見つめる試みである。
戦後の高度経済成長期に建設されたダムは、自然や地域に大きな変化をもたらした人工構造物である。半世紀を経た現在、その表面には風化の痕跡が刻まれ、植物の繁茂や人々の営みが重なり、社会と自然が交わる新たな景観が生成されている。
人工と自然は、関係を変えながら風景を形成し続ける。積層したこの風景は、現代における新たな規範風景となり得るのだろうか。
注釈|規範風景
地域の文化・歴史・自然環境・社会的合意などを踏まえ、人々に共有され受け入れられる望ましい風景のあり方を示す概念。篠原修(土木工学者)が提唱。
長澤 邦博
写真コース
このコースのその他作品