久遠タムの滝
日本画コース 森野 美香(Mika Morino) (曉 凛)
162.0 × 130.3 cm
紙本 / 岩絵具、水干絵具、墨、膠、銀箔
虎は生存本能に従って生きる動物であり、ヒトは進化・繁栄を目的として生きる動物である。
虎とヒトは同じ原子、量子からできている。
この場面に描かれているのは、二つの存在でありながら、一つの系でもある。
量子もつれにおいて、分離された粒子は独立した存在として記述できない。
同様に、川を隔てた虎と女性も、それぞれ単独で存在するものではない。
それは、シュレディンガーの猫の話が示すように、観測によって初めて意味が確定する状態に近い。
虎は猛獣であると同時に人の象徴でもあり、女性は人でありながら、虎の内面でもあるかもしれない。
その関係は、確定する前の曖昧なものとして、静かに保たれている。
静止した構図でありながら、内部では常に状態が相互に影響し合っている。この絵は、「離れていること」と「結びついていること」、「他者であること」と「同一であること」が同時に成立する世界を描いている。
森野 美香(Mika Morino) 曉 凛
日本画コース
3月に、曉凛のホームページ開設予定です。新しい作品を楽しんで作り出していきます。
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