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A Little Highlight / 365

グラフィックデザインコース 喜下 真衣

同窓会賞

スリーブ/W303mm×H215mm×D350mm、本/A4版 243P、しおり/W48mm×H148mm 2点

「日常のなんてこともない瞬間こそが、その一日を照らすハイライトであるのかもしれない」

私の卒業制作は「なぜ、カメラのシャッターを切るのだろう?」というとてもシンプルな問いから始まりました。
私がシャッターを切る理由。それは、心がときめいた瞬間、見過ごしてしまいそうな日常の小さな幸せを感じた瞬間、「今、ここにしかない」目の前にあるものを収めたいという無意識の思いがあるからです。
 
私たちの人生は、華々しい成功や忘れられない特別な出来事だけで出来上がっているわけではありません。人生の大半は、朝の光、ふとした瞬間の香り、日暮れの空の色といった、なんてこともない小さな瞬間が積み重なることでできています。これらの瞬間は長い人生の中ではなんてこともない、小さなものかもしれませんが、私たちにとっては、その一日を、あるいはその週を照らしてくれる「ハイライト」であるのかもしれません。
 
こうした想いから、私は自身の日常生活の中で見つけた「小さなハイライトの瞬間」を収めた写真を365枚集め、『A Little Highlight / 365』と名付けて一冊にまとめました。

目指したのは「本屋で思わず手に取りたくなる本」。スリーブにはタイトルを記さず「/」の切り抜きのみを配置し、中身への好奇心を喚起し、本を引き抜く動作で初めてタイトルが現れるという構成にしました。

ポイントは「余白」。日常のささいな瞬間を収めた写真の「小ささ」や「ささやかさ」を表現したく、あえて写真を小さく配置することで、個人的なときめきや小さな幸せが際立つよう構成した。

ページ数の多い本作を日々の歩みと同じように休憩を取りながら読み進めてもらうため、オリジナルの「しおり」を制作し、 物理的な「間」を設けました。

喜下 真衣

グラフィックデザインコース

CONTACT

普段は会社員として働きながら、グラフィックデザインを学んできました。

「つい見過ごしてしまう「日常の小さな幸せ」に光を当てたい」そんな想いから、今回の卒業制作に取り組みました。

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