SIMBIOSI
ほほえみの100年住宅
空間演出デザインコース 伊能 圭子
インテリア模型50分の一5パターン(アクリル)
模型100分の一(スチレンボード)
家具・人型(陶器その他)
図面集
漫画「ほほえみの100年住宅物語」企画書
自宅マンションの大規模修繕を機に、住宅問題に関心が深まり、リフォームでどこまで新築に近づけられるだろうかと調べました。その結果、リフォームには限界があり、住宅をめぐる問題を解決するには、人々の住まい方を変える意識変化と、それを可能にするフレキシブルなプランが必要ではないかと考えるに至りました。
近年、一人世帯が増え、人々の孤立化が社会の問題になっています。その要因を生む核家族志向には住宅の狭さや、プライバシーの問題など、住宅環境が深く関係しています。
住宅に目を向けると、インフラの老朽化や、地方の過疎化問題を受けて、都市への流入や、コンパクトシティ化の必要性が現実のものとなり、新たに流入する人を含め、都市の住まい方として大きな受け皿になるマンションは、その住み心地が問われています。
しかしながら、住宅費の高騰を受け、マンションは3つの問題を抱え、住み捨てにされているのではないでしょうか。
1. 住宅が小さい(住宅費が高騰し、都市部の新築は狭く、
子供が増えればたちまち住み替えが検討される)
2. 維持管理の限界(旧基準の構造ではリフォームで新築の機
能にすることは叶わない。また、住民の高齢化で十分な修
繕を継続的に行なえないと老朽化し、やがて取壊しにな
る)
3. 地域のコミュニティが育たない(投機的な売買で住民が空
洞化したり、転居が多かったりすると住民が定着しない)
2025年に大阪万博が開催され、生物学者福岡伸一氏が提唱する、生物が生存するために大切な「共生」に出会いました。そこで、「共生」をキーワードにしたマンションの「空間デザイン」を考えました。住まいによって人がつながりを取り戻し、住まいが長く大切に継承されることで、人も住まいも見捨てない、ほほえみのある未来社会を目指すことにしたのです。
目指す未来の住宅は「多世帯で継承するメゾネットユニット」で構成され「多世帯が上下に住み分けながら、ストレスなくひとつながりになる」という特徴を持ちます。
Simbiosiのマンションが増えて、大家族での暮らしが広がり、スケールメリットで防災やライフラインの自立などの設備が充実し、エネルギー自給自足時代が到来する。住宅を未来的生活の場のためのデザインに!
伊能 圭子
空間演出デザインコース
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