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きせつのつるしかざり

季節の行事を親子で楽しくまなび、「体験」できるプロダクト

空間演出デザインコース 前野 麻友香

【素材】布、羊毛フェルト、木材、発砲スチロール、磁石、鏡
【構成】つるしかざり12点、リーフレット12点、絵本1冊

みなさんは、季節の行事を
どれくらい日常の中で楽しんでいますか。

日本には、四季折々の伝統行事があります。
節分、ひな祭り、七夕、お月見など自然の移ろいや、
人の願いに寄り添う文化です。
けれど現代の暮らしの中では、
それらを継続して取り入れることが難しくなっています。

「大切にしたい気持ちはあるけれど、できていない」

調査では、そう感じている人が多いことが分かりました。
理由は、忙しさ、収納スペースの問題、意味や由来を知らないことなどです。

私自身も子育ての中で、
「子どもに季節の文化を自然に伝えたい」
そう強く思うようになりました。

そこで私は、暮らしの中に無理なく季節の行事が溶け込む仕組みを考えました。

本作品「きせつのつるしかざり」は、
月に一度付け替えることで一年を通して楽しめる、
体験型プロダクトです。
見る、触れる、揺らす、音を鳴らす、言葉を交わす。
五感を通して、季節と出会います。

さらに、絵本やリーフレットを組み合わせることで、
意味や由来をやさしく学び、
自然と会話が生まれる構成にしました。

季節の行事が特別なイベントではなく、
親子の暮らしの中に、そっと存在するものへ。

「やりたいけれど、できない」を
「気づいたら、自然とできていた」へ。

この小さな変化を、
暮らしの中に届けたいと考えています。

季節の行事を、特別なイベントではなく日々の暮らしの中で自然に楽しめる形にできないかと考えました。 季節の行事を親子で楽しく学び、暮らしの中で「体験」できるプロダクトの提案です。

調査の結果、季節行事を大切に思う人は多い一方で、実際に家庭で実施できている人は半数以下という現状が分かりました。その理由として、時間がないこと、収納場所の問題、意味や由来を知らないことが挙げられます。

そこで、簡単に飾れて省スペースで収納できる形を考えました。さらに、絵本やリーフレットを組み合わせて楽しく学べる仕組みにしています。

コンセプトは「お部屋にうかぶ季節のものがたり」。空間にやさしく揺れるつるしかざりを通して、日常の中で自然に季節と出会える体験を目指しました。

毎月「かざる・まなぶ・たのしむ・つけかえる」の4つのステップを繰り返し、一年の行事を楽しみます。つるしかざりを見ることから会話が生まれ、体験へとつながる設計です。

吊るし飾りは、見るだけでなく、触れる・香りをかぐ・音を鳴らす・言葉を交わすなど、五感を使った体験へとつながるよう設計しました。例えば、節分では鬼の福笑いと豆まきの体験をすることができます。

春の七草や節分、ひな祭りなどを通して、自然や感情、人の役割に気づくきっかけをつくります。

感触あそびや音あそびを通して、夏の行事を体験します。願いごとや思いやりの心を育みます。

実りの美しさや月の表情、自然の循環を感じながら、一年のめぐりを学ぶ秋冬の構成です。

行事の意味や暮らしの中での関わり方を伝えるリーフレットと、季節の情景をやさしく描いた絵本を制作しました。絵本の世界と吊るし飾りが重なり合い、暮らしの中に物語が広がっていきます。

前野 麻友香

空間演出デザインコース

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