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空間演出デザインコース 牧内 慈子

森の遊学堂 模型(1/20)


作品タイトル:森の遊学堂
サブタイトル:SUMAU KARUIZAWA Project(住まう軽井沢プロジェクト)
作品説明:このプロジェクトを計画する長野県軽井沢町は人口2万人程度の町で面積の半分以上は森林のリゾート地だ。
リゾート地の印象が強いため、別荘しかないイメージを持たれることも多いが、地元の方もおり、きこりや木工職人など、森に関わる事業者も多い。
近年では特にコロナ渦以降、主に首都圏からの移住者が急増し、別荘利用者も長期滞在するようになり、町に「住まう人」が増加した。
これまでリゾート地としてのニーズに答えてきた町だが、コロナ渦以降、特に住まうニーズが求められるようになった。
このプロジェクトでは住まう上で求められる人とのつながりや交流、利便性の乏しい森のなかで豊かに生活する術を住まう人同志が共有できるしくみをつくることを目的とする。

Community:コロナ渦を経て、住まうニーズが求められるようになった軽井沢。都会程便利ではなくとも生活に必要な最低限のサービスはあるなかで次に求められることは生活をより豊かにする要素ではないだろうか。 地元民、移住者、別荘利用者と様々な属性の人がいる軽井沢においては古くから「サロン文化」が根付いており、文化人や実業家などが別荘や集会所に集まり、交流することでコミュニティーが形成された。 このサロン文化を現代に置き換え、地元民や別荘利用者、移住者が気軽にサロンを利用し、交流が生まれることで、生活への不安を解消し、軽井沢の森のなかで豊かに生きる術を共有することができるのではないかと考える。

Concept:森に住まう人の文化や人の交差点 自然豊かな環境を求めて移住してきた人が別荘利用者や地元民と気軽に交流できるような場所を計画。 森に帰ってきた「住まう人たち」が気軽に立ち寄れるコミュニティースペースとし、移住者、地元民、別荘利用者と様々な人が利用できる止まり木のような場所とする。 属性を超えたコミュニティーが育まれる場とし、森を通し、ここで生きるための知恵を共有できるきっかけをつくり、住まう上での安心感や豊かさが得られる場所を目指す。 価値観を共有する、森でつながる地域のコミュニティーとも連携し、森をきっかけとして人々が交わることで文化や人の交差する場所づくりを目指す。

Plan:現代的サロン「森の遊学堂」のコミュニティーデザイン 軽井沢に住まう人たちが森の遊学堂を通してつながる具体的な仕組みについて検討。 森でつながる地域コミュニティーと連携し、遊学堂の空間をデザイン。軽井沢の森を感じられるような要素を取り入れて内外装をデザインする。 森の生活の定番である薪ストーブを設置し、薪ストーブ関連や森をテーマとしたワークショップを定期的に開催することで住まう人が訪れるきっかけをつくり、森でつながるコミュニティー形成をはかる。

画像:敷地図兼平面計画図(1/100)+ゾーニング Space Design:「森の遊学堂」計画案 軽井沢の森の別荘地の一角にある空き家をリノベーション。 広めの敷地の半分はガーデンスペースとし、薪割りなどのワークショップも開催できるスペースとする。 カフェスペースの座席からはガーデンの草木を眺めながら過ごせ、ウッドデッキ部分はペットの同伴も可能。 室内は薪ストーブを眺められるかたちで座席を配置。 キッチンにはウッドデッキ側から気軽に利用できるテイクアウトコーナーを設け、中で過ごさずとも気軽に立ち寄りやすい空間に。

画像(上):平面詳細図(1/50)、画像(下):断面詳細図(1/30))

画像(上):立面図(1/100)、画像(下):断面図(1/100)

画像(左上):インテリア アイソメトリック インテリアのポイントとなる、薪ストーブを眺めやすいように家具をレイアウト。床材や家具には軽井沢で自生する樹種のニレ材やナラ材を使用し、室内にいながらも森を感じられるような空間とした。家具やカトラリーなどは地域の木工所にてオーダーする。画像(右下):ワークショップ時のイメージパース テーブルはレイアウト替えしやすいよう、900×450 ㎜サイズにてデザイン。

画像(左上):カフェスペース インテリアイメージパース、画像(右下):テイクアウトコーナー イメージパース

エクステリア イメージパース 周囲の森の環境に環境にとけこむよう、外装は低彩度とする。ガーデン部分にはウッドチップを敷き込み、アプローチは枕木とすることで素材でも森が感じられるようにする。

ワークショップにて制作予定のカトラリーや野鳥の巣箱の制作サンプルとリーフレット案

牧内 慈子

空間演出デザインコース

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