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空間演出デザインコース 成尾 奏子

衣装2点、プロモーション動画1点、アプリケーション1点、広報紙(大原女新聞)A3両面、関連グッズ4点


「大原女」の継承
-フードデリバリーサービス「OHMex」(オーメックス)-

 京都八瀬・大原(現京都市左京区)の伝統的な「大原女」。薪や柴などを京都市内に売り歩いた女性のことである。平安時代から昭和の初期まで活躍していたが、現役の方は存在していない。
 大原女の「生活必需品を大原から運ぶ」という仕事内容を、現代のライフスタイルに落とし込むと、親和性が高いのは「フードデリバリーサービス」である。OHMex は、「現代の大原女」としてその存在を仕事内容と共に継承する、地域限定のフードデリバリーサービスである。

【大原女とは】
 京都の北東に位置する八瀬・大原(現京都市左京区)から京都の市街地まで、約45kgにもなる薪や柴などを頭に「いただき(※)」、売り歩いた女性のことである。八瀬の女性は「小原女」と称されることもある。
 燃料を運ぶその職業は、当時のインフラを支える大切な存在であった。また、電力技術が発達し、燃料需要が低下してからは、大原の特産物を、伝統的な衣装で京都市内まで売りに出ていた。
(※)大原女たちの間では「乗せる」とは言わず、「いただく」と言われた
 
 大原女は、超重労働にも関わらず、多くの方は、家事育児と両立させながら、誇り高く前向きに仕事に取り組まれた。その表れの一つが、「衣装」であるとされている。機能性を重視しつつも衣装性が高く、働く女性の気概と身だしなみへの気配りが表れている。


<a href="https://ohmex-order.glideapp.io" target="_blank">OHMexアプリケーションイメージ</a>

OHMexとは、京都大原の食材を、京都市内まで配達する地域限定のデリバリーサービスである。専用アプリから注文を受けると、大原にて食材を調達し、概ね半日以内に自転車にて届ける。

OHMex最大の特徴は、配達員の衣装。大原女のトレードマークである伝統的な衣装の大切な要素を残しつつ、フード配達員用に再定義した衣装で商品を届ける。

かつての大原女が、全て手作りで衣装を作り、前掛けや帯の柄で個性を出したのと同じように、OHMexにおいても小物のアレンジを推奨する。

OHMex始動のきっかけや、衣装についての紹介、大原の観光情報などをまとめた広報紙(A3サイズ両面)。 OHMex利用者への配布や、フードデリバリーサービス利用可能な宿泊施設、観光施設などで配架を想定。サービス利用をきっかけに、大原への観光を促す。

動画・グッズについては、大学で開催する卒業制作展にて放映・展示する。

成尾 奏子

空間演出デザインコース

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