こども芸術学科

卒業生リレーメッセージ6:心山知里さん|学生紹介


ディサービス勤務:心山知里さん(1期生)



各方面でご活躍しておられる卒業生を紹介するコーナー。
今回は1期生。心山さん。「こころやま」 さん じゃなくて、「むねやま」 さんとお読みします。
懐かしい!笑顔が素敵。ニコニコ。
高齢者福祉の現場で働いておられます。
こども芸術学科では、「保育士資格」、「児童厚生1級指導員資格」、そして「社会福祉主事任用資格」さらに頑張れば、「中高(美術科)教諭一種免許」、「学芸員資格」が取れます。

福祉関係での就労には社会福祉主事任用資格が最低限要求されることがあります。どんな資格かな?
厚生労働省のHP  http://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/shakai-kaigo-fukushi7.html

おっと、いくら「資格」や「免許」があっても「愛」がなければだめですね。それと「アートの視点」!
みんな持ってる心山さん、よろしくお願いします。

ディサービスに勤務

求人雑誌の表紙に登場!!


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みなさん こんにちわ。
こども芸術学科1期生の心山知里です。

こども芸術学科を卒業し、保育士資格も取得しましたが、今はお年寄りの方々を日中支援するディサービスに勤めています。 実家がお寺であり、檀家さんなどお年寄りの方々と接する機会が多かったために、目上の方々と関わることは抵抗はありませんでした。しかし、蓋をあけてみると介護についてはまったくの素人のわたしであり、介護技術や医療知識、介護保険のこと、目上の方々に関わる上での礼節など日々覚えなければならないことはたくさんたくさんあります。

最初は、心を開いてもらえない利用者の方もいましたが、今では、少しずつですが、わたしが冗談をいうとにやっと笑ってくださるようになったかたもいてそんな時に心の中がひかるくらい、とても嬉しく思います。
そして、何より毎日関わらせて頂いているなかで何かを利用者さんに対して行った際に。「ありがとう」と言ってくださる利用者さんが非常に多いです。

いちにちに何度このことばを頂いていることか。と思うと頭が下がる思いです。
「あんたといると安心する。」 「あんたのために来てる」と言ってくださるかたもいて、そういうことばを頂くために仕事をしているのだなと思っています。
何十年も年上の先輩方ですからそれぞれ苦労され生きてこられた身の上話もしてくださいます。
また、日中、入浴されるまで工作をその方の認知面に合わせて提供させて頂いているのも、こども芸術学科の授業で行ったことを取り入れています。
ご家族の話や、初恋の話、奥さん、旦那さんとのなれそめなど、お話ししてくださる利用者さんも多くいます。そういった生きた対にんげんとの関わりは、こども芸術学科で学ばせて頂いたことを土台としてきて、今に生かせているのではないかと思います。

在学中は、先生方や、同期のともだち、後輩の方々から学ばせて頂くことがたくさんありました。 「もうっ むねさんはっ」と笑って許してもらったことがたくさんありました。みなさんからは大変お世話になりました。授業での合評中 ずびずびとかっこわるく泣いてしまっても 温かい空気がそこにはありました。 寄り添う心がそこにはありました。人として深くつながる関係や生きかたをこども芸術学科では教えて頂きました。今でも遠方に行ってしまった同期とは手紙のやりとりをしていたり、京都に残った同期ともだちとは1カ月に1度くらいは会っています。遠くにいる同期も近くにいる同期も深いところでしっかりとつながっていて、帰る場所ができたという大きなこども芸術学科という家族のように思っています。

そして、お年寄りのかたから言われたことがあります。
「もらったものは、つぎのお子たちにしてあげなあかんで」

この頂いたことばを受け、 今は、お年寄りの方々の介護現場にいますが、こども芸術学科の卒業生として何らかの形で 今を生きるこどもたちに返していきたいと思っています。

入学に迷う受験生の方や、進路に迷う後輩の方々がたくさんいらっしゃると思いますが、わたしもそうでしたので。
「こがくに入学したら、まちがいない!」ということを大きな声でいいたいです。 また、介護もいいかなと思っている後輩がいらっしゃったら、先生を通じてでもぜひご一報ください。喜んで相談にのります。

温かい空気が流れる こども芸術学科のこれからをいつも思っています。

心山知里

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(浦田雅夫/子ども家庭福祉・心理臨床)

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