京都芸術大学 通信教育部

芸術教養講義10

人や地域をつなぐ文化的交流のさまざまなありかたやその歴史について学びます。

はじめに - シラバス -

担当教員からのメッセージ

芸術教養講義10を担当する野村朋弘・河野保博です。
本科目では、文化的交流を学びます。文化交流というと、国と国とをまず思い浮かべるかも知れません。しかし、日本国内に於いても様々なコミュニティが形成され、文化が交流されています。
コミュニティの形成や旅、学びといった様々な、人と文化をつなぐ事象を学びながら、文化交流の有り方について、理解を深めてもらえればと思います。

  • 授業概要 <文化的交流の歴史を探る>
    この講義では伝統的な地域のコミニュケーションがどのように形成されたか、また、文化がどのように広がっていったのかを考えます。
    まず、日本国内で形成されたコミュニティについて、古代・中世から現代まで、いくつかのグループを例にとり考えてみたいと思います。続いて、人が異文化に接したり、新しい学問に触れる機会であった旅と、古代から近世・近代までの学びの有り方について眺めていきましょう。
    授業目標 芸術教養講義10は、コミュニティ、旅、そして学びという、大きく分けて3つのカテゴリーに分けられます。
    それぞれ形成された歴史を学び、文化的な交流がどのように形成されたのかを理解することを獲得目標としています。
    授業の流れ ・1章 一揆
    ・2章 講
    ・3章 祭祀集団
    ・4章 子ども集団
    ・5章 若者集団
    ・6章 町内会
    ・7章 古代の旅 - アジアを歩く人々と共同体
    ・8章 紀行文にみる中世の旅 - 政治・文化に果たした役割
    ・9章 近世の旅と社会
    ・10章 近現代のツーリズム
    ・11章 日本への文字・典籍の伝来
    ・12章 「遣唐使」以後の文化交流
    ・13章 公家社会の学び、有職故実の形成
    ・14章 近世日本社会と「学問」の多様性 - 比較史的視点から
    ・15章 「学問」の変容と「身分階層」の解体 - 寛政の改革から幕末・明治期まで
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