芸術史講義(アジア)1

中国の古代から明清時代に至るまでの芸術史を学びます。

はじめに - シラバス -

担当教員からのメッセージ

みなさん、はじめまして。科目担当の金子典正です。
この科目ではアジアの芸術史のうち中国の造形芸術の流れを学びます。
玉器、青銅器、秦始皇帝の兵馬俑坑といった中国独自の美術、敦煌石窟や龍門石窟といった仏教美術、山水画の成立と展開、陶磁器の美など、豊かで奥深い中国美術の世界があなたを待っています。造形表現や美しさを楽しむことはもちろん、それらを生み出した人々や社会も理解するようにしましょう。

  • 授業概要 中国の造形芸術の流れを体系的に学びます。取りあげる時代の範囲は先史時代の紀元前6000年頃から清王朝の19世紀までです。
    第1章から第7章は先史~唐時代として、最初期の土器の造形美から始まり、殷周時代の玉器や青銅器、また兵馬俑坑といった秦漢時代の墳墓美術、さらに絵画や書が芸術しとして成立した南北朝から唐王朝に至るまでの中国独自の美術の流れ、さらに仏教を受容して隆盛した敦煌石窟や龍門石窟といった仏教美術を取りあげます。
    第8章から第14章は五代・宋~明・清時代として、山水画が確立して大きな発展を遂げた中国絵画の流れ、数多くの優れた作例が生み出された陶磁器について見ていきます。
    そして最後の15章は、万里長城、故宮、西安市の大雁塔、蘇州の拙政園など、中国の有名な遺跡、建築、庭園を取りあげます。各章では当時の歴史的背景を述べるとともに、造形芸術の流れを具体的に詳しく見ていきます。
    授業目標 玉器や青銅器のような古代から育まれた中国独自の伝統美術、インドで発生した仏教を受容して繁栄をきわめた仏教美術、五代・宋時代から数々の名作が描かれた山水画の世界、陶磁器の造形美、建築、庭園など、中国美術のジャンルは多岐にわたります。
    こうした古代から続く様々なジャンルの中国美術はいかにして成立し、そして展開して行ったのでしょうか。その長い歴史を学ぶことにより、アジアにおける中国の造形芸術の営みを体系的に把握することを目標とします。
    また、日本美術との関係、アジア各地との関係性にも目を向けましょう。作品を歴史順に並べて単に覚えるのではなく、芸術を生み出した人々や社会、歴史的背景についても注目して、幅広い視点から中国美術の本質が理解できるようになってください。アジアの造形芸術の流れのなかで中国美術の理解を深化させることが目標です。
    授業の流れ ・1章 中国美術の曙-新石器時代・殷時代
    ・2章 周王朝と地域性の展開-西周・春秋戦国時代
    ・3章 神仙世界の美術-秦・漢時代
    ・4章 芸術の成立-三国・南北朝時代
    ・5章 仏教美術の開花-後漢~南北朝時代
    ・6章 仏教美術の成熟-隋・唐時代
    ・7章 王朝美の精華-隋・唐時代
    ・8章 仏教美術の爛熟-五代・宋・元時代
    ・9章 山水画の確立-五代・北宋時代
    ・10章 院体画の成立と展開-南宋時代
    ・11章 中国陶磁器の精髄-宋時代
    ・12章 伝統への回帰と文人画家の台頭-元時代
    ・13章 浙派・呉派から多様化の時代へ-明・清時代
    ・14章 陶磁の彩と工芸の極致-明・清時代の工芸
    ・15章 中国の遺跡・建築・庭園
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