芸術史講義(近現代)1

20世紀初頭から21世紀まで、特に欧米での造形芸術の流れを学びます。

はじめに - シラバス -

担当教員からのメッセージ

科目担当の高橋千晶です。
この講義では、20世紀初頭、色彩や形態、空間構成が刷新された「造形の革新」を出発点に、戦前から戦後にかけての具象から抽象への動き、芸術と大衆文化の境界線を攪乱する動き、造形よりも概念を重視する動き、そして現在進行形の同時代アートの実践を紹介していきます。
ともすれば難解なものと敬遠されがちな近現代美術ですが、ぜひこの講義を通して柔軟にその世界に迫っていってください。

  • 授業概要 20世紀初頭から今日まで、おもに西洋で生じた様々な芸術動向に関する基礎的な知識を学ぶと共に、目まぐるしく変わる近現代の芸術作品、その様式の多様性についても紹介します。絵画・彫刻・建築といった既成のジャンルを横断するような作品の出現、あるいは新たなジャンルの誕生など、様式やジャンルの多様性が生み出された背景についても解説します。
    とりあげるのは、フォーヴィスム、表現主義から、キュビスムと未来派、抽象絵画、ダダ、シュルレアリスム、抽象表現主義、アンフォルメル、ネオ・ダダ、ポップ・アート、ランド・アート、そして今日活躍しているジェームズ・タレルやジェフ・クーンズなどの作品です。
    授業目標 この授業の目標は、
    ①20世紀初頭から現在までの芸術動向の歴史的展開を理解すること
    ②代表的な作家や作品を通して、各時代の芸術運動の理論的基盤と表現手法の特徴を理解すること
    ③受講生一人一人が近現代の芸術表現をめぐる諸問題について自分の考えを深めていくこと
    の3点です。
    まずは近現代美術の基本的な情報を押さえることによって、近現代の芸術活動をより身近な存在としてとらえ直し、近現代美術に触れるきっかけを掴んでもらうことが本講義の最大の狙いです。この講義を通して受講生の皆さんがさまざまな刺激を受け、芸術の見方や考え方を広げ、芸術に対する新しい視点を獲得していかれることを願っています。
    授業の流れ ・1章 「表現」への衝動-フォーヴィスム、表現主義、プリミティヴィスム
    ・2章 空間と時間の拡張-キュビスムと未来派
    ・3章 本質をめざして-抽象絵画の始まり
    ・4章 反逆の芸術-ダダとシュルレアリスム
    ・5章 戦争・革命・芸術-両大戦間期と第二次大戦下のヨーロッパ
    ・6章 20世紀前半の彫刻-公共空間のモニュメントからアトリエ内の実験へ
    ・7章 パリからニューヨークへ-アメリカ美術の胎動
    ・8章 戦後の抽象-抽象表現主義と現代絵画の系譜
    ・9章 ネオ・ダダからポップ・アートへ-芸術と生活の架橋
    ・10章 ミニマリズムとポスト・ミニマリズム-現代芸術の極点
    ・11章 コンセプチュアル・アートとランド・アート-拡張する芸術表現
    ・12章 世紀末の都市-性・人種・機械
    ・13章 イメージの氾濫-写真・映像を通過する芸術表現
    ・14章 20世紀後半の彫刻-形式の多様化と人間像の再生
    ・15章 グローバル化するアート-地域・市場・国際展
  • カリキュラム一覧へ