芸術史講義(近現代)3

十九世紀末からの文学、舞台芸術の流れを社会の動きとあわせて学びます。

はじめに - シラバス -

担当教員からのメッセージ

受講生の皆さん、科目を担当する大辻都です。
「芸術史講義(近現代)」は、文字通り、現在なお進行中の芸術を知ることを目的としています。つまり、今を生きる私たちにダイレクトにつながっている科目だと考えてください。
あなたの身の回りに起きていることと結びつけながら、興味を持って学んでもらえたらと願っています。

  • 授業概要 近現代、特に19世紀末からの文学、そして音楽や舞台などのさまざまな上演芸術について学びます。英語圏からはジョイスやフォークナー、フランス語圏からはプルースト、あるいはドイツ語圏および東欧やラテンアメリカの文学や演劇、その他、ポストコロニアルの文学、現代日本の大江健三郎、中上健次、村上春樹などの多様な文学作品を採りあげます。
    これらの作品を20世紀のさまざまな思想や社会の状況と照らし合わせながら、それらの歴史的な展開を概観すると共に、個々の作品や作家に関する基礎的な知識を身につけます。
    授業目標 近現代になるとこれまでになく価値の多様化が進み、それは芸術作品にも反映されてゆきます。また、科学技術の進歩が芸術のあり方そのものに変化をもたらした時代でもあります。もっとも大きな特徴はレコード、CD、写真、映画など「複製メディア」の台頭で、この流れにより、一回かぎりの演奏、ひとつしかない作品を鑑賞するという常識は根底から覆され、文学、美術、舞台芸術、音楽など、従来からある芸術ジャンルに影響を与えました。
    この科目では「芸術史講義(近現代)3」「芸術史講義(近現代)4」を通じて、現在進行形でもあるこうした芸術動向の全体像をできるかぎり捉えることを目標とします。
    授業の流れ ・1章 「メディア」と「戦争」の 20 世紀-イントロダクション
    ・2章 英語圏の文学1-イギリスとアイルランド ジョイスとモダニズム
    ・3章 英語圏の文学2-アメリカ フォークナーとモダニズム
    ・4章 フランス語圏の文学-ベル・エポックから第二次大戦後まで
    ・5章 ドイツ語圏の文学-〈ドイツ的なもの〉への問い
    ・6章 ラテンアメリカ文学とメタフィクション-危機意識の文学への反映
    ・7章 ポストコロニアル文学-ヨーロッパ圏以外の文学
    ・8章 近代日本文学-日本近代文学の誕生
    ・9章 現代日本文学-大衆消費社会における日本文学
    ・10章 現代の舞台芸術1-戯曲と劇言語
    ・11章 現代の舞台芸術2-演出家とその時空間
    ・12章 現代の舞台芸術3-近代演技術と身体
    ・13章 現代の舞台芸術4-バレエとダンスの新たな地平
    ・14章 現代の舞台芸術5-ダンスを超えるダンス
    ・15章 現代の舞台芸術6-近代アジアの舞台芸術 日本と韓国の場合
  • カリキュラム一覧へ