芸術史講義(日本)4

江戸時代から明治期に至るまでの文学、歌舞伎、話芸、民俗芸能について学びます。

はじめに - シラバス -

担当教員からのメッセージ

その場、その時かぎりで消え去ってしまう芸能ではありますが、文字資料だけではなく、映像資料も加えて、なるべく立体的に把握してイメージを増幅させるようにしましょう。また、古典文学の多くは、その成立・発展の場というものに依存するので、その文学環境にも留意して、学びを深めていきましょう。

  • 授業概要 まず江戸期から明治期までの文芸活動や、歌舞伎・浄瑠璃などの芸能の流れを概観します。
    特に近世に花開く町人文化としての戯作・歌舞伎や落語などの話芸、また各地域に伝承される民俗芸能などを中心として、個々の文学作品や芸能が生み出された背景を、当時の思想や宗教といった様々な社会状況から多層的に考察します。
    約300年の間に生み出されてきた多様な芸術活動及び作品を動画とテキストによって解説します。
    授業目標 この授業では、おもに近世後期から明治前期に至る多様な芸術について学びます。
    具体的には、散文・俳諧といった文学や思想、浄瑠璃・歌舞伎、邦楽・舞踊から祭礼・民俗芸能、落語・講談までの芸能、さらに明治期の文学(散文・詩歌)・思想について概観します。これらそれぞれの特質を把握することがまずは目標です。
    また、これらの多くは近世期に成立・発展したものですが、前時代からの影響あるいは現代に至る伝承も見られることからも分かるように、時代や地域を超えた観点や、近世から近代への移行という視座も併せて習得することも目標です。
    授業の流れ ・1章 浮世草子から読本へ-上田秋成とその時代
    ・2章 長編読本の隆盛-『南総里見八犬伝』と曲亭馬琴
    ・3章 江戸戯作の開花-出版市場の成立と拡大
    ・4章 与謝蕪村・小林一茶-近世中期・後期の俳諧をたどる
    ・5章 近世の思想-儒学と国学の展開
    ・6章 近松門左衛門の浄瑠璃-人形浄瑠璃の成立と発展
    ・7章 浄瑠璃の隆盛-黄金時代から近代へ
    ・8章 歌舞伎の成立-「ややこ踊」から元禄歌舞伎まで
    ・9章 歌舞伎の成熟-南北・黙阿弥を中心に
    ・10章 近世の邦楽と舞踊-日本オリジナルの醸成
    ・11章 祭礼と民俗芸能-神霊との交歓
    ・12章 話芸の発展-落語・講談の歴史
    ・13章 開化期の文学と思想-手本としての「西洋」
    ・14章 明治前期の文学-近代化する「小説」
    ・15章 明治前期の詩歌-新たな「詩」の獲得
  • カリキュラム一覧へ