芸術理論1

東洋の芸術理論を実際のテキストに触れながら理解し、今日的な意味を考えます。

はじめに - シラバス -

担当教員からのメッセージ

外国に旅行に行ってみて、自分が日本人であること、東洋人であることにふと気づいたという経験はありませんか。
普段何気なく接している日本の文化や東洋の芸術。感覚的には理解しているようでも、実はまだ知らないことの方がはるかに多いのかもしれません。先人たちは芸術について何を考え、どのような思索をめぐらせてきたのでしょうか。テクストを読解することを通じて、その奥深い世界を探検していきましょう。

  • 授業概要 日本、朝鮮、中国において、それぞれの時代と地域を代表する芸術家や思想家たちが遺した美学・芸術思想を集めたアンソロジーを教材として用い、そこからさまざまな芸術理論を学習します。
    日本は歌論、能楽論、連歌論、書論、茶道論、花道論にくわえて庭園論や武道・武術論を扱います。朝鮮では高麗時代の文人の美学思想をはじめ、詩論や音楽論、實学思想などを紹介し、中国においては宗炳『画山水序』、張彦遠『歴代名画記』、蘇東坡などの重要な理論書を採りあげます。
    これらの国々の多様な芸術理論を理解すると共に、それぞれの違いや共通項についても考察する力を身につけます。
    授業目標 お茶や生け花をたしなまれる方でも、中国の絵画にはちょっとうるさい、という方でも、それらの理論書を読んだ経験はなかなかないのではないでしょうか。
    この授業の第一の目標は、日本、朝鮮、中国の芸術に関する古典的テキストを読解し、その内容を正しく理解することです。日本人であっても、古文は外国語のように遠く思えることがあるものです。しかし、その意味を考えながら丁寧に読めば、知っているようで知らなかった、新しい発見が待っているはずです。そしてそれは、現代の私たちにとって驚くほど新鮮なメッセージであるかもしれません。
    本科目では、まずテキストの内容を正確に理解し、その上で、その今日的な意義について自分なりに考える姿勢を身につけることを目指します。
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