インタビュー
2020年2月13日 インタビュー
こんにちは、空デ研究室です!
本日は見事「学長賞」を受賞した齋藤慧山くんの作品を紹介します◯
● 空間演出デザイン学科 『 学長賞 』●
空間デザインコース 齋藤 慧山(さいとう けいざん)
作品名『 Middle Tech Furniture 』
作るとはなにか。良いとはなにか。世界を覆うネットを介してどこでも誰でも物を作れる時代に、
作ることの悦び、モノの良さを再認識する。
展示場所:興心館4階 K41/人間館3階 NA309
こちらの作品は、どこでも手に入ることのできる「ラワン合板」を用いての家具作品になります。
ラワン合板とは、昔から「ベニヤ」と呼ばれる合板のことです。断面が何層かになっている板を見たことがあるかと思います。
表面が粗くちょっとザラザラ感があり、サンダーをかけないと塗装の仕上がりがあまりよくなかったり、裏面はパテ補修や多少の汚れや虫食いの跡がある場合があります。
そんな少し厄介さのある板を素材にしながらも、素材を見つめ、研究し、相欠き(あいがき)などの手法や、
斬新な継ぎ方を用いながら、オリジナルなプロダクトを展開させています。
▼NA309での展示風景
空デの先生に伺ったところ、齋藤くんは2回生から学内のウルトラファクトリーでの什器制作チームに携わり、
それをきっかけに、こういった制作を本格的にスタートさせたそうです。
▼展示作品を紹介
▼講評会の際にも、岡田先生が継ぎ方に注目しコメントくださってました
一見綺麗な家具ですが、細部まで着目するとデザインの面白さや、
職人業のようなフォルムの美しさに、ついじっと見てしまう魅力を感じます。
ぜひ会場にて、じっくりと見ていただきたいです。
齋藤くんにも受賞を受けてのコメントをもらいました!
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1年間ほとんど止まることなく取り組んだ制作が、このような形で評価していただけたことに感謝しています。
本制作に関わってくださった全ての人に御礼を申し上げます。今後とも続けたいので仕事募集してます。
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齋藤 慧山(さいとう けいざん) | 富士北陵高等学校 | 空間デザインコース
スツールは販売しているそうですが、ラックなどモノによって受注も受けるそうです。
ぜひ、彼の魅力ある作品をご自宅にいかがでしょうか ^^
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次回、優秀賞作品を紹介します!
2013年4月25日 インタビュー
Q: 先生の仕事について教えてください。
A: 最近では、瀬戸内国際芸術祭2013で建築作品を出品しています。他には建築設計、インテリアデザイン、リノベーション、プロダクトデザインなどをしています。
Q: 瀬戸内国際芸術祭に出品している作品について教えてください。
A: 東日本大震災で津波で家が流されるのを見ました。購入した家の多額のローンを一生背負わなければいけない上に、新しく家を建てるのにさらにローンを重ねることになります。そういった状況を受けて、家を建てるということに別の選択肢があってもいいのではないかと思い制作しました。
Q: 別の選択肢とは?
A: 300万円で建つ建築です。しかし材料代のみですので、住み手が自分たちで建てなければいけません。
Q: 300万円で、生活できるんですか?
A: はい。ですが、今回のものは瀬戸内国際芸術祭用に少し変更して、大きなキッチンとスタジオがあったり、野外映画館のようなものがある建築です。
Q: 完全な完成品ではなく、ある程度のフレキシブルさを持っているわけですね。
A: そうです。今回は観光客の人も地元の人も自由に使える場所になっていることで、関係性を作ることができればと考えています。
Q: この学科では、ソーシャルデザインというテーマを掲げているのですが、先生にとってのソーシャルの範囲とは?
A: めっちゃ広いです。もののカタチだけのデザインだけではなくて、同時に関係性を築いたりというところでしょうか。
Q: では、関係性ということについてお聞きしたいと思います。家成先生にとって関係性の遊びが有効に働くのはどういったことでしょう?
A: 過去に超並列という概念で建築模型を作るプロジェクトをしました。30人が共同して、ある一軒の建物を増築していくというものです。ルールとして全体を整えないようにして、各々が周りに暮らす人々や環境を思いやって改修/増築していくと、最終的には一人の建築家ではとても作れないような随所に素晴らしい空間を持った建築が出来上がります。皆で「共につくる」という意識が大切です。
Q:先生は社会の課題を発見するために実験的なリサーチも数多く行われています。意地悪な質問かもしれませんが、もし問題解決ということを抜きにして何かを作ることがあるとすれば、何を作りたいですか?
A:自己表現という制作の方法は苦手なので、やっぱり今進めていることと同じようなものを作ると思います。
Q: つまり、家成先生にとっては問題解決と、自分の好奇心は同一であるということでしょうか。
A: そうだと思います。問題解決というと非常に固い印象をもたれますが、色々な人の役に立つことと自分が面白いと思うことを両立することが大切です。
Q: (障がい者福祉施設の環境改善のためのリサーチプロジェクトを見て)このモップを使ってリサーチをする方法なんて、すごく面白いと思います。
A: リサーチ対象者にビデオカメラとともにモップ(クイックルワイパー)を持ってもらって、掃除しながら独り言を呟いてもらう。そうすると、まず掃除に意識が向かうので、バイアスのかかっていない言葉が拾えるわけです。その他にも様々なリサーチを行い、施設の使用者の声を大きな模型に直接書き込むことで、施設の使用状況を可視化しました。
Q: リサーチをするときに気をつけていることはどういったことでしょうか?
A: こちらから何かを聞き出すという態度は非常に危険です。知らず知らずのうちに、自分の常識に基づく都合の良い問題に置き換えてしまいます。そうならないように、リサーチ対象者から滲み出るような仕組みを作ることが大切です。
Q: では最後に、空デをさらに面白くするためのアイデアをひとつ。
A: ソーシャルデザインの軸にそって(すべてのデザインはソーシャルだと思っていますが)ソーシャルデザイン軍団として空デが面白いと思えるような状況をつくれればと思います。学生と現場に乗り込んでみたりしたいですね。
2013年3月31日 インタビュー
藤井良平さん 1990年生まれ 大阪府出身 UMMMデザイナー(自営業)
Q: 卒業してからどんな仕事をしていますか?
A: 就職せず、同じ学科の先輩とデザイン事務所を立ち上げました。
Q: デザイン事務所での一日を教えてください。
A: 毎日やることが違っていて、仕事の内容によりけりですが、バーの改装の施工をしたり、パソコンに向かって、グラフィックの仕事もするし、経理の仕事もします。
Q: 事務所は何人のスタッフがいますか?
A: 4名です。3名が空間デザインコース、1名はファッションデザインコースの卒業生です。
Q: 働いていて、一番楽しい瞬間は何ですか?
Q: 料理しているときです。毎日4人分の昼/晩ご飯を作るのですが、その当番が回ってきたときです。料理をしながら、4人が何を食べたいか、何を出したら驚くか、そんなことを考えるのが好きです。
Q: 最近、見た、買った、聞いたもので面白かったものを教えてください。
A: 三浦友和主演の「転々」という映画を見ました。母が追っかけをしていて、三浦友和が気になっていました。それからテレビなどで気になっていました。最近見た中で一番面白かったです。東京の町を散歩する映画なのですが、東京に行ってみたいと思っていたから、ワクワクしました。
Q: では、東京という選択肢もあったのでしょうか?
A: 行ってみたいと思っていますが、何を目的に行くのか、見つけないといけないと思っています。
Q: では、デザイナーとしてこれからも続けていくというよりも、まだ何かを探している途中なのでしょうか?
A: そうです、まだデザイナーと名乗ってはいけないような気がしています。
Q: デザイナー以外の候補は何があるのでしょう?
A: やってみたいことばかりです。いっぱいありすぎてわからないので、今は1つずつやってみています。
Q: あなたが、空間演出デザイン学科で学んだことは何ですか?また、それは今に繋がっていますか?
A: 専門性を深めるというよりも、毎日、先生や友達と話しに大学に行っていました。それは今も繋がっていると思います。
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