2014年6月
2014年6月17日 授業風景
皆さんこんにちは。
最近、毎朝髪型についてどうするか考えることが趣味なのですが、レパートリーがだんだんなくなってきたので新しい髪型を研究中である、副手のトミタカです。
今回は以前もご紹介したことがある1回生向けの「発想・構想演習」の授業紹介です。
この授業をご担当される先生は劇場用のストップモーションアニメ「緑玉紳士」やWebマガジン用のスクロールビジュアルノベル「さむらいペンギン」を手がけた「栗田ロビン先生」です!! 最近は初の漫画連載に向けて現在準備中です。
今回の授業は『兜』制作です!!
…とその前に、この授業では技術面だけでなく、各自の発想力や表現力の幅を広げるためにコミュニケーションを大切にしています。なので、授業の前半に毎回「アイスブレイク」を行っています。
「アイスブレイク」とは…?
チームの緊張感をほぐしたり、コミュニケーションを高めたりすることを目的としたゲームやグループワークのことです。
今回は各チームに分かれてチーム名やテーマ曲、シンボルマークを考えるというお題でした。
チームによっては共通点が合わず苦戦したり、イメージしたことを言葉に置き換えていくことが大変だったようですが、「そこがまた楽しいです!!」という学生が多かったです。
はいっ!! それではお待ちかねの『兜』制作の様子をご紹介します!!
なぜこの授業で『兜』を制作するのかといいますと、戦国時代では打ち首になった際に自分の象徴といえる『兜』と一緒にさらけだされたため、武士たちは自分の象徴となる『兜』に思いをこめたそうです。
武士たちは、死ぬことだけでなくそれ以上に生き抜くための力を与えてくれる神様をモチーフに自らの『兜』に創意工夫を凝らしました。
学生たちにも、武将の様に戦場で「生き抜くこと」「討ち取られ死んでゆく」ことを考えて自分自身に力を与えてくれる自分の神様をモチーフとして『兜』を制作しよう!!ということが今回の課題です。
それに先駆け先日、学外演習で「大山崎山荘」へ行き“野口哲哉の武者分類図鑑”を見学しに行きました。架空の武士たちがモデルとなった立体作品なのですが、ひとつひとつの作品にリアリティーがあり表情も豊かで面白かったです。皆さんにもお勧めの展覧会です!!
兜の土台となるところから作り始めます。各自自分の頭のサイズに合わせていくのですが、ここが重要なところでサイズを間違えていたりすると後々かぶることができなくなります。
サイズに合わせた土台が完成したら次は自分がデザインした形にどんどん成形していきます。
こちらの学生はだいぶ作業が進んでおり大まかな形ができていましたが、これからの作業をどうつめていけば良いか先生に相談中です。
こちらの学生は細かい作業を黙々と頑張っておりました。
今回の授業の感想をいくつかまとめてみました。
・だいぶ大まかな形が見えてきて作業することがたのしいです。左右対称にならなかったり、切り口が汚かったりとありますが、頑張って完成させたいです。
・立体感を出すことが難しいです。初めてGクリアー(布などで使用する接着剤です。)を
使用したのですが、使い勝手がまだ掴めなくて接着するのに時間がかかりました。
・今回でなんとかヘルメットに近い形にできたと思います。これから装飾に手を入れたいと思います。角が新聞紙で作った際、クロワッサンのようだといわれたので本番はちゃんと角になるよう頑張りたいです。
初めてのことで悪戦苦闘する学生が多いですね…。難しいところもあると思いますが、根気強く頑張って自分のイメージする形の兜が出来上がっていくとワクワクしますね!!
ということで今回の授業紹介はここまでです!!
完成作品と合評の様子はまた後日紹介したいと思います。皆さん次回もお楽しみに~!!
2014年6月16日 授業風景
皆さんこんにちは。副手のトミタカです!!
最近このブログを一緒に作成しているノブモトさんに勧められ、生まれて初めて「野菜ジュース」を飲みました。野菜は大がつくほど嫌いなのですが騙されたと思いつつ飲んでみたところ…とっても美味しかったです…。これからは「野菜ジュース」で少しでも足りない栄養分を摂取していきたいと思います。
さて本題です!!
今回は2回生以上が受講する授業「ビジュアライゼーションA」の授業紹介です。
先生はなんと!!「ファイナルファンタジー」や「ボンバーマン」など数多くのゲームを手がけた「村上聡先生」です!!
今回の授業では各自が監督となることで自分の考えを第三者に伝える際に必要なコミュニケーションを学ぶということを目的にして行いました。
まず3人グループに分かれて、1人が監督、2人がデザイナーという役割を演じます。配布されたあらすじを元に、監督は自分の思い描く世界観やキャラクターをまとめます。それを2人のデザイナーに言葉でイメージを伝え、その情報を元に2人のデザイナーは絵を描き、監督にプレゼンテーションを行います。
監督は、自分が思い描くイメージに納得がいくまで駄目出しをし、なぜ自分の言葉が伝わらないにかを考えながらチームを束ねていきます。
これは、描かれたラフ画を元にディスカッションをしている様子です。
和気藹々としていますが、真剣に議論しています…。
デザイナーが考えてきたラフ画を監督にプレゼン中…
あまりのクオリティーの高さにこのとき監督をやっていた学生も困っていました。
黙々とデザインを考える学生…
学生一人ひとり妥協せず、満足のいく仕上がりを目指して奮闘中です。
この授業では基本先生は議論には介入せず学生のみでディスカッションし合います。
グループによっては意見が食い違ってしまったり、自分のイメージすることが相手にうまく伝えられず悩んでいる学生もいました。
自分の意見を通すだけではなく、相手の意見も聞いてそこからどうやって改善していくかが大切になります。
今回の授業に関して学生からの感想をいくつかまとめてみました。
・細かいところは決まっていたが大きなテーマとして考えたとき内容が固まっていなかった。自分なりに深く考えて今後も進めていこうと思いました。
・伝えたいイメージやシーンの意味をしっかりしていないと描き手側も描きづらいと感じました。自分の場合は、監督が伝えたい内容や描いてほしいことを描き手に伝えてくれたのでやりやすかったです。
・相手に自分の考えたイメージをどのように伝えるかなど工夫しました。指示だしも練習の一環だが相手のイメージを聞き出す練習にもなればいいと感じました。
感想として多かったのは、自分の考えを第三者に伝える際に必要なコミュニケーションをとることが難しいという学生が多かったです。
自分の頭の中では想像できてはいるけどそれを、相手に伝えることは確かに難しいですよね…。
しかし!!これを乗り越えてこそ、どんな社会でも生きていけるコミュニケーション力が身につくのです!!学生の皆さん頑張ってください!!
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2014年6月15日 授業風景
こんにちは!副手のノブモトです。
先日放映された小野先生ご出演の『世界一受けたい授業』皆さんご覧になりましたか?
本日の記事も先日お届けした「デッサン応用」に続いて、
小野先生の授業の様子をご紹介します!
今回ご紹介するのは、1回生必修授業である『デッサン基礎』
うまくデッサンすること、ではなく全ての基礎となる「ものをみる力」をしっかり養います。
今回講評された課題作品のモチーフはこちら!
発砲の正方形5つを組み合わせたモチーフで、
立体のとらえかた、積み重なった関係性、距離感などが認識出来ているのかどうかが分かるこの演習。
単純な図形を組み合わせることで色んな要素を持った形が出来上がります。
この記事の前に2回生からのデッサン応用の内容で「車」をモチーフにしていた際に
基本の形は「箱」であるとお伝えしたかと思います。
まさにその「箱」であるこの立方体。
これを立体的にとらえられる基礎があればそこに複雑な形をのせていくという流れが出来上がりますね。
複雑な形のものに向かうときの取っ掛かりのヒントとなってくれます。
応用のときと同様、
全員の作品をみんなで見ながら、全員分の講評を聞きます。
実際に描いているときにははっきりと気づけなくとも
みんなの作品と並ぶと自分に足りないもの、出来ていることがわかりやすくなります。
今回の講評について学生からコメントをもらいましたので
作品と一緒にご紹介します!
1回生 小阪美都さん
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今回わたしが気をつけたことは「物の形をとる」ことです。私は形をとることが苦手ですので、先輩方にアドバイスをいただきつつ、どうすれば紙の上で立体を表現できるか、正確に形をとれるかということを考えながら取り組んでいました。
合評ではTAのかたから私が気付かなかった注意点を第三者目線で言っていただき
勉強になると同時にひとつの視点じゃ作品はつくれないと改めて理解することが出来ました。
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小阪さんの作品、形をとることが苦手とのことですが
苦手と感じてもそれにしっかりと向き合っていることが感じられます。
そして、次回のデッサン基礎課題は
今回のように簡単な形をとらえるのを応用した風景画!
楽しみですが梅雨のため天候が心配です・・・どうか皆様晴れるよう祈っていてくださいませ!
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2014年6月14日 授業風景
こんにちは!
副手のノブモトです。
体験授業の日が迫ってまいりましたね。
6月22日の体験授業Aは、あの「世界一受けたい授業」にも出演されていた、
小野先生によるデッサン授業!
(本日の放送にもご出演です!要チェック!)
今回は小野先生の日ごろの授業の様子をお届けいたします!!(」^∀^)」
今回ご紹介するのは
2回生から受講出来る『表現基礎Ⅵ』(デッサン応用)
この授業では
静物デッサン、人物の表情表現や
実際にモデルさんを招いてのクロッキー表現など
様々な場面で必要とされるデッサン力を鍛えます。
また、指導の際にも前もって受講者の進路を聞き、
個々に応じた到達目標にあわせて必要な技術や視点を指導していくことを大切にしています。
今回は車をモチーフにした『質感表現』がテーマ。
車のメタリックな質感に移りこむ光や風景・ガラス面や細かい部品など
要素がたくさんあって細部を追ってしまいがちですが、
車の基本の形は「箱」
箱がしっかりと描かれることで車の持つボリューム感と迫力が感じられる作品になります。
この表現基礎Ⅵでは全受講生の作品をみんなで観察しながら先生に講評してもらいます。
上手い・下手よりも何を思って描いたか、モチーフから何を感じ取ったのか
デッサンするなかで何が大変だったかなど先生や※TAと意見交換しながら講評していきます。
※TA=ティーチングアシスタント
1回生のデッサンと同様、サポートとして上回生から優秀なTAが入り、
細かく指導に入ってくれます。
自分以外の作品に対する講評もみんな真剣!
学生から今回の合評についてコメントをもらったので
作品と合わせてご紹介しますね。
2回生 久保田ゆめさん
「わからない」「わからない」ばかりで手をつけないでいても何も進まないということを痛感しました。
全ては自分次第で、自分が考えて、意見を持って動き出さないと何もはじまらないんだな、と思いました。
今までの私がのび悩んでいたのは「これなのか」という発見でワクワクしています。
「恐い」「わからない」から「やってみるしかない!」へシフトチェンジできた合評になりました!
2回生 伊藤美沙希さん
ある物をそのまま描くのではなく、どうかっこよく見せるか演出するかということが
次のステップへ進める道だとわかって今回の講評はすごく身になりました。
次に活かしたいと思います。
今までデッサンに苦手意識があった学生でも、
モチーフが変わった途端、絵に力が入ることもあります。
各学生に色んな強みが持てるよう、今後も幅広くデッサンしていきます!
そして明日の記事では1回生の『デッサン基礎』の授業を紹介予定です!
ぜひぜひチェックして下さいませ!
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2014年6月13日 ニュース
こんにちは。副手のトミタカです!!
今回はビックニュースです!!
今週6月14日(土) 19:56~20:54に日本テレビで放送される
『世界一受けたい授業』にキャラクターデザイン学科
学科長である小野日佐子先生がご出演されます!!
今回のテーマは「一億越えの絵はどっち?美術品の価値を見抜く?目利き術!!」とのことです。
皆さん是非ご覧ください!!
私もリアルタイムで見たいと思います!!
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