イラストレーションコース 上條 康太【コース奨励賞】
■ タイトル
新解釈・桃太郎絵巻 -メタバース展示の取り組み-
■ 説明
「桃太郎」は、日本人の誰もが知っている、もっとも有名なヒーロー物語ではないだろうか。そしてそのストーリーは、書き手や伝え手によって少しずつ再解釈や改変がなされてきた。これは、現代風に言えば「二次創作」が古くから行われている作品である、とも言えるだろう。
そこで私も、子供の頃から親しみのある「桃太郎」を、今の自分の力で「二次創作」してみることとし、表現の形態として「絵巻物」を選択した。絵巻物は、現代のイラスト表現としては、あまり使用されることは少ないため、挑戦しがいがあると考えた。
次に、絵巻物の展示について検討した。元々絵巻物は、端から少しずつ開いて鑑賞することが一般的だったという。展覧会などでは全て広げた状態で展示されることもあるが、現実ではかなりのスペースを必要とする。では、バーチャル空間ならどうか。
昨今では、バーチャル空間上で複数人とコミュニケーションや体験の共有ができる仕組み、いわゆる「メタバース」が一般的になってきた。現在メタバース上では、音楽ライブや交流会のほか、イラストや3D作品の展示も多く行われている。そこで今回の絵巻物は、メタバースにおけるバーチャル空間上での配置を想定して制作し、それを展示するバーチャル空間も用意した。
今回の展示は、メタバースプラットフォームのclusterを利用している。以下のアドレスから実際に鑑賞することが可能なので、興味がある方はぜひ訪れていただきたい。
https://cluster.mu/w/8fd0d6d1-1a77-4ca8-90b0-f4cc2a2ea087
今回の取り組みで、平面モニタ上での鑑賞に制限されない、イラストの立体的な展開が実現できた。また、物理的なスペースやコストの制約にとらわれず、巨大な作品も展示することができた。メタバース(バーチャル空間)上での個展や、広告展開の一事例として参考にしていただければ幸いである。
絵巻物の全景(実際は横長一列のイラスト)
Web卒展期間に合わせ、メタバース展示を実際に公開中
メタバース展示の様子(絵巻物全体の展示)
メタバース展示の様子(シャドーボックス風の展開)
メタバース展示の様子(立体コラージュの展開)
上條 康太【コース奨励賞】
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