ランドスケープデザインコース 秋山 淳一
【ハケと水の恵みを受けて -国立市南部地域の新たな魅力創出-】
対象地「東京都国立市 中央自動車道国立府中インターチェンジループ」
高速道路のICループは、「原則、人が立ち入ることはない」、「すり鉢状の起伏に富んだ地形」、「緑地帯として一定の面積が確保されている」などの特徴があり、貴重な緑地となるポテンシャルを秘めているのではないか?と考えました。
そこで、国立市の南部地域にある「中央自動車道国立府中ICループ」をモデルとして、近隣の自然とのつながり、人と自然とのつながりを含めたこれからのハイウエイ緑化の在り方を提案します。
ICループの周辺にはハケと呼ばれる崖線があり、崖線の至る所から湧水が出ています。また、低地には多摩川が流れています。地元の人々はそれらの水を用水として引き込み、農業に利用することでこの地は発展してきました。さらに、この用水はICループ内にも流れています。
この水を利用してICループの中と外をつなぐようなデザインを考えました。
そして、私はこの場所を
「いきものにとって棲みやすい場所は、
人間にとっても居心地がよく創造力を掻き立てる場所でもある」
【国立Habitat(ハビタット)】
と名付けます。
ハビタットは、すみ場所、生息場所、生息環境と訳される生物学の概念。また、人の棲むところ、人の集まりうるところという意味で使われる場合もあります。
計画地に流れ込む自然豊かな水を中心として、ヒト、植物、いきもの、あらゆるものがつながり、それぞれが棲み家(居場所)をつくる。そして、そこで行われる各々の活動がいい塩梅で他者に影響を与える。
それは、ヒトの方から植物やいきものに影響を与えるだけでなく、植物やいきものからヒトに対しても影響を与える。それが時にはヒトにとって大きな気づきやひらめきを与えることにもなる。さらに、ヒトも生態系の一部であることを感じることができる、そのような場所を創出したいと思い卒業制作のテーマとしました。
秋山 淳一
ランドスケープデザインコース
このコースのその他作品