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ランドスケープデザインコース 龍岡 恵子

シビックプライドを持てる大阪に -堂島・北新地を対象として-


テーマは「シビックプライドを持てる大阪」である。
(シビックプライドとは「都市に対する市民の誇り」である。しかし単なるまち自慢や郷土愛ではなく、「ここをよりよい場所にするために自分自身がかかわっている」という、当事者意識に基づく自負心を意味している。)

いま、大阪のイメージは「お笑いとたこ焼き」などと言う「べたな大阪」しかイメージ出来ていない方が多く、残念なことに観光客だけでなく地元住民でさえ大阪の文化・歴史などの情報、認識を持てていない方が多い。その為、アンケートで地元大阪に対しての誇りや、自慢を持てていない方が26%と多い。
大阪らしい風景というと戎橋から見た道頓堀の巨大看板等のネオン街が有名だが、大阪にはその他の地域にも本来の大阪がもっていた洗練された文化をあらわす景観要素はたくさんある。古代から海上交通の要衝として、長く経済・文化の中心地であったため、多くの歴史的・文化的遺産が残されている。
近世には、経済取引の中心地として発展し、担い手となった町人主体の人形浄瑠璃、歌舞伎をはじめとする独自の上方文化や、懐徳堂、適塾といった私塾を舞台に学術文化を育み、人々はそれを誇りとしてきた。

『大大阪』と呼ばれて、日本で一番活性化し、輝いていた時代に思いを馳せ、その時代に輝いていた伝統・文化を蘇らせ、新たに創られてゆく梅田、中之島界隈の開発を進めている多くのプロジェクトとともに、コラボしながら『文化発信都市大阪』の一部として活用してゆく事で、シビックプライドを持てる大阪に作り上げてゆく。その地域には、更に他の地域にはない「特別感」を感じさせる大人な空間をつくる。

そして、都市づくりの原動力として、河川空間を活用した水都大阪再生のムーブメントがさらに加速しようとしている。今は、途中になっている「世界一長い桜並木」をつなげると共に、再び水辺と寄り添い、水辺とともに生きる生命力あふれる都市へと進化していく。水都大阪は都市・大阪のシビックプライドとして、再生を遂げるのである。また、大きな都市でありながら、大阪はオープンスペースが少ない。都市の中心部に人々が自身で使い方を模索でき、オープンな親水性を持ち自由度の高い空間を設けることで、街とのつながりを取り戻す場になる。

<対象地域の概要と現状の問題点>
現状では、住民の生活から水辺が切り離されているため、水辺の都市としてのルーツを見つめ直し、水辺を生かした整備やにぎわいづくりが求められている。

<対象地の歴史/本計画の目的・方法・結果>
本計画は、水都大阪の視点場を形成することで、水辺の商業活性化や水都大阪のブランディングなど複数の効果を生み出し、シビックプライドの持てる大阪をつくることを目的としている。

<ゾーニングと動線/活性化への提案>
緑化エリア、大人のセミプライベートエリア、世界一長い桜並木エリア、大川親水エリアの4つにゾーン分けを行い、広場から川向かいまで複数の視点場を形成する。具体的は提案としては、『世界一長い桜並木』の続きとして桜を楽しめる遊歩道を整備し、大川の伝統芸能やコンサートなども開催できる舞台(ステージ)とドレスコード付きの有料観覧席を設け、川沿いにはテラスカフェが営業し、大人カフェ、Bar、本物の伝統的な大阪食文化を楽しむことが出来る。

<配置図兼平面図>

<屋上全体平面図/パース/立面図/断面図>

<模型写真>

龍岡 恵子

ランドスケープデザインコース

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