グラフィックデザインコース 池田美千代
これなんだ
本、パッケージ
日常誰もが目にしているものも、見方を変えたり、部分的にクローズアップしてみたり、一部だけを見せることで、全く違うものに見えることがある。そんな世界が楽しめるような本を3冊制作した。
『これなんだコレクション』のページ構成は「これなんだ?」「正解は○○」という形式で、まったく別のものに見える世界を表現している。
『シミュラクラたち』では、顔ではないものが顔に見える世界を楽しめるよう、顔に見えるものに台詞を入れた。(顔ではないものが顔に見える現象をシミュラクラ現象という)
『世界旅行でABC』はGoogleマップの航空地図でアルファベットに見える形を探し出した地道な努力の結晶である。
また、付属の「パラパラ写真でこれなんだ」では、パラパラ漫画のようにページをめくると何だかわからないズームアップ画像から徐々に縮小していき、最後に全体像が見える仕掛けになっている。
制作において「日常目にするもの」を意識し、誰もが共有できる身近な素材による構成を心がけた。
8月下旬にテーマの変更をしたため制作期間が短かったが、よく頑張ったと自画自賛している。テーマ変更を決めた当初は「街を歩けば素材にあたる」くらいの気持ちでいたが、いざ素材探しをはじめてみると想像以上に困難で、素材が見つからないまま月日が流れた。朝起きてから夜寝るまで、ずっと素材探しのことばかり考えるようになったが、素材は見つからずに焦るばかり。
そんなある日、別に街を歩かずともGoogleアースで探せば良いのでは? と思いつき、Web上で素材探しをはじめた。しかし、それでもまったく見つけることができず、航空地図で何かの形を探そうと思いついた。何気なく航空地図を見ていると、Hの形に見える建物を発見し「そうだ、アルファベットの形を探そう! 私って天才!」と思ったけれど、調べてみるともうすでに同じことをしている人がいて若干がっかりした。顔に見える物は日常的に探し出していたので、『シミュラクラたち』の制作は特に苦労しなかったこともあり、一番気に入っている一冊である。
池田美千代
グラフィックデザインコース
このコースのその他作品