季節を贈るポストカード
手紙を書く、送る、受け取ることを気軽に楽しむプロダクト
イラストレーションコース 石井 優衣
四季に合わせた4種のイラストがデザインされたポストカードのセットです。
デジタル化が進む現代で、改めて手紙を書くことの楽しさや手紙を受け取る暖かさを感じることのできる商品を考案しました。
現代はスマートフォンなどがあれば簡単に遠く離れた人とでもコミュニケーションができる便利な時代です。このようなデジタル機器の普及や日々の忙しさから作業の効率化が求められるようになった現代では、わざわざ手書きで文字を書き、切手を貼り、ポストに入れる。という行為が減少しています。「年賀状離れ」が進んでいることも事実です。
これらが悪いわけではありません。便利になったからこそ、相手の声を聞くことができるようになり、ちょっとしたこともメールなどで伝えられるようになったことで人と人とを繋ぐ手段が増えた、という良い点もたくさんあります。
ではなぜこのような商品を考えたのか、その理由に「手書きの文字の暖かさ」があります。
文字にはその時の感情や、その人の性格を表す効果があると私は感じています。
筆致の強弱、文字のクセ、文字の大きさ。これらは手書きであるからこそ感じられるものであり、その人が残した文字はデジタルな文字にはない暖かさと優しさを感じさせてくれます。しかし、わかっていてもなかなか行動に移せないのも事実です。そのため、寒中見舞いや暑中見舞いからインスピレーションを受け、春夏秋冬、各季節に一枚手紙を贈る、気軽に始められるこの商品を考案しました。
書く側も、受け取る側も、単なるポストカードではありません。
ポストカードにはハートモチーフのシールが隠されています。一年を通して同じ相手に送り、受け取り、シールを集めると最後にはクローバーになり、イラストが完成します。
受け取り手は一枚ずつ増えていくシールを眺めながら、次に手紙が送られてくることの楽しみと季節の移ろいを視覚で感じることができます。
書き手側にも4枚のシールとシール台紙を封入しており、手紙を書いた確認として貼っていくことで最後にはイラストが出来上がり、空き箱を切り取ることでそのカードを飾るフレームを作ることができます。また、気軽に手紙が書けるよう、多すぎず少なすぎないポストカードの半分の大きさをメッセージ欄にしています。イラスト面のデザインも、手紙を出す機会の少ない若年層も手に取りやすいようなポップなキャラクターをメインに、どの世代にも可愛いと感じてもらえるものを考えデザインしました。
春のポストカードとシール台紙。画像左のポストカードの左上のシールを剥がし、画像右のグレー部分にシールを計4枚集めていく。
メッセージ欄。(画像は二つ折りの春のポストカードの裏面)
箱裏にフレームの作り方を記載。組み立てると画像のように完成したシール台紙を飾ることのできるフレームが完成する。
石井 優衣
イラストレーションコース
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