壮大な自然と埋もれた歴史、魅力あふれる裏磐梯。
イラストレーションコース 蛯原雄大
2853×1426 px
デジタル一枚絵
福島県の中央部にある猪苗代湖、その湖の傍には猪苗代湖を見下ろす形でそびえたつ磐梯山があります。この磐梯山には、猪苗代湖側から見える表磐梯とその反対側にあたる裏磐梯があります。今回卒業制作の一枚絵としてテーマに選んだのがその裏磐梯です。
磐梯山は明治初期に水蒸気爆発型の噴火をし、噴火を起因とした山体崩落で磐梯山周辺の山々や土地に被害をもたらしました。山体崩落で多くの人々が犠牲になり、川の流れがせき止められ大きな湖に沈んでしまった集落もあります。
しかし、噴火によってもたらされたのは被害だけではありません。当時の人々は復興に尽力し、山体崩落によって失われた自然を取り戻すべく植樹などの活動に励んでいました。それに加え、地形と水の流れが変わることで大中小様々な大きさの湖や、エメラルドグリーンにターコイズブルーといった神秘的な色をみせる五色沼湖沼群も生まれました。こうした過程で現在の裏磐梯は「磐梯朝日国立公園」に指定され、自然に恵まれた土地に返り咲きました。
既にこの裏磐梯はシーズン中多くの観光客で賑わっていますが、私はもっと多くの人に来ていただきたい、五色沼の色や壮大な歴史と景色を感じていただきたいと思い、今回の卒業制作で観光客誘致を目標にした一枚絵を制作しました。
裏磐梯に訪れる中で目に入る広告やポスターというのはどれも写真を中心に構成されたものばかりです。写真は被写体の魅力をダイレクトに伝える力がありますが、私はその中でもイラストにしか成せないであろう魅力の出し方に挑戦しました。これまで見かけなかった擬人化的キャラクターと人の手で描いた景色による一枚絵の美しさ、そして画面構成など。これらの要素を最大限に使うことで、これまでとは違う角度からの観光客誘致を目指し、裏磐梯のさらなる賑わいと活性化を目指した作品となっています。
蛯原雄大
イラストレーションコース
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