未来と過去のあいだで
イラストレーションコース 島村舞桜 (抹茶秋)
「過去」と「未来」という対立したものの狭間にある「今」を表現することをコンセプトとした作品です。
現在の世界情勢の不安定化や、急速に発展していくAI技術や産業・経済分野、高度な情報社会化、それに反するように世界的に起こっている「懐古ブーム」などを発想の原点とし、不安定で不確かな、曖昧な輪郭をした「今」を描くことに重点を置きました。
かつてはファンタジックなもののように語られていたものが現実の技術として現れ始めている未来と、そんな高度技術の溢れる未来に向かうにつれて失われつつある時間的余裕やあたたかみをんだ過去、
その狭間である「今」という時代を、私たちはどう生きていくべきなのか。
そんな問いかけを見る人に訴えかける作品にしたいと考えながら制作しました。
作品タイトルはテーマから大きく逸脱はしませんが、「あいだで(、どうするか)」「あいだで(、どう生きるか)」など、後ろに見る人が自由に言葉を付け足して、それがメッセージ性になればいいと思い、「生きる」とまでは明言せず、途中で区切ったようなものにしています。
直接イラストの中に世界情勢や政治的な主張などを含むと、風刺画のように棘のある作品になってしまいますし、それは今回の作品の意図ではありません。ですが、イラストで描きたい「今という時代」を考えることにおいて、世界情勢や政治関係などの問題についても深く考えることは避けては通れませんでした。なので、深く世界や時代の抱える問題について考え、それをイラストにどのような要素や表現として暗喩的に取り入れるかを考えるのが難しく、そして楽しかった部分だと思います。
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