4 Season’s Greetings
四季を贈るグリーティングカード企画
イラストレーションコース 川本浩輝 (ススタケタクミ)
A6サイズ横型、折り返し無し両面印刷グリーティングカード
四季に応じてカジュアルに使用できるグリーティングカードの制作、及び企画用オリジナルキャラクターデザインを行いました。
男女を問わず10~30代周辺の「アニメ調のキャラクターに親しみのある層」「”カジュアルな贈り物文化”に共感する層」を主要ターゲットとしつつ、形式ばった礼状より気持ちを軽やかに伝えるコミュニケーションを求める世代へ広く向けた企画として、「実在の媒体」を通し誰かに季節を「贈る」という体験的な楽しみの提供を行う。
さらにその機会を通して、自らをも季節の変化へ意識を向けるきっかけとして機能することを目指したプロダクトです。
本企画の根幹は【能動的に季節感を感じ取るためのきっかけ】の提供にあります。
均一的な都市化、激化する先取り商戦、室内環境の進歩など様々な理由により現代社会では実時間と体感の季節にズレを感じたり、季節感を喪失する事で、日々似たような時間を過ごすだけの感覚に陥りがちです。
社会生活の当事者として、本学での学びを活かす形で出来るアプローチはないか思案した結果、上記の発想へと至りました。
その先例の1つとして日本古来の文化である「季節の便り」に着目し、利点や、現代社会で淘汰されつつある原因・問題点などのリサーチを重ねた上で、最終的に行ったのが本プロダクトの制作です。
「季節の案内人」として定義した、四季のイメージキャラクターは、デザインを通して、送り手を含む鑑賞者が四季の移ろいを自然に想起できるよう、現実感を意識しつつ一貫した世界観で構成しています。
またグリーティングカードという媒体は、「贈り手側の意志を主体とした文化」に属しており、既存の先例が抱えていた形式ばった煩わしさ、双方向的な礼儀重視の価値観に対する問題を避け、よりカジュアルな使用感を実現できる利点があります。
簡潔で高速的なやり取りが当たり前となった現代社会の中でこそ、実在の媒体を「贈る・受け取る」という行為そのものを通して、日常の小さな季節体験に意識を向けられる機会を生むプロダクトとして機能してほしい、という期待を込めて制作しました。
制作見本
共通イラスト券面
4種の裏面。手描き文が無くとも悪目立ちしないよう、印字と筆記スペースを共存させた配置に。
キャラクターデザイン資料:春
キャラクターデザイン資料:夏
キャラクターデザイン資料:秋
キャラクターデザイン資料:冬
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