優しい癒しクラッシック曲集
イラストレーションコース 市岡佳乃 (イチオカ)
テーマ・目的
本作品は、クラシック音楽をイラストを通して楽しみ、心を落ち着かせる体験を提供することを目的として制作しました。音のみで構成されるクラシック音楽と視覚表現を組み合わせることで、より直感的に作品世界を感じてもらえたらと考えました。
発想の背景
手描きの温かみを感じられる作品を制作したいという思いと同時期に、「癒やされる音楽とは何か」を考える機会がありました。その中で、言葉を持たず音だけで構成されるクラシック音楽が、聴く人それぞれの受け取り方を許容する点に魅力を感じました。この二つの考えを組み合わせて本作品の制作を始めました。
制作にあたって、曲の印象だけでイラストを描くことで音楽の意味が恣意的に変化してしまうことを避けたいと考えたので、主観に頼るのではなく、曲に関わる情報を調べた上でモチーフを探し、作品を描こうと決めました。また、癒やしを感じさせる表現としてどのような色やタッチが適しているか試行錯誤する中で、幼少期から親しんできた絵本の色鉛筆や絵の具による描写に影響を受け、アナログタッチのイラストを採用しています。
制作過程・工夫
調査内容は、楽曲そのものに加え、作曲者の生い立ちや故郷、人間関係、時代背景などです。下調べで得た情報をもとに、モチーフや全体の雰囲気、色使いを決定していきました。
また、鑑賞者が自由に想像を膨らませながら楽しめるよう、あえて表情を強く感じさせる要素を排し、抽象的な表現になるよう心がけました。
まとめ
本作品は、音楽とイラストを同時に鑑賞することで、言葉に縛られない感覚的な体験を生み出すことを目指しています。ぜひ対象の楽曲を聴きながら、イラストから受け取る印象や感情を、自分なりに重ね合わせて楽しんでいただけたらと思います。
ヨハネス・ブラームス 「愛のワルツ」
ロベルト・シューマン「見知らぬ国から」
フランツ・リスト 「愛の夢」
市岡佳乃 イチオカ
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