ナンチャクモンのうた
グラフィックデザインコース 青井 舞
本/210mm×210mm 50ページ
ハードカバー 粘葉綴じ
「特に使い道もないのに何となく愛着があって残しているモノはありますか?」
この問いに対する私の答えは、「はい、それもたくさん!」
片付けの度にモノの量を減らしたい。でも、特に使い道もないのに愛着のあるモノをたくさん残してしまう私。もう動かない思い出の腕時計、愛犬が子犬の時に初めて壊したおもちゃ、もう使わない古いキーホルダーなど、普段はその存在を意識しないけど、数年ぶりに手に取ると何だか残しておきたくなる。
そんな私はおかしいのかもしれない、過去に囚われ過ぎている?不安になった私は、60名にアンケートを実施。すると、基本的に人は皆、特に使い道のないのに何となく愛着があって残しているモノがあることがわかった。
タイパ、コスパ、合理主義、捨て活、断捨離の言葉が踊るこの世の中で意外な結果であった。
そして、嬉しかった!私だけではないのだ、と。
人の共通項と思われた「何となく愛着があって残しているモノ」は、循環型社会を目指す時代の流れと逆行していて面白く、その存在が気になった。そして、私はこのモノを通じて人について考えたいと思った。
研究テーマ
「モノを通じて人について考える」
特に使い道もないのに何となく愛着があって残しているモノをナンチャクモンと名付け、ナンチャクモンは人の価値観や思いが強く反映されているモノではないかと考えた。
そして、ナンチャクモンを深掘りすれば人について深く知ることができる、という仮説を立てた。
様々な人のナンチャクモンを取材したところ、ナンチャクモンのコミュニケーションツールとしての新たな社会的価値を見つけた。
そこで、様々な人のナンチャクモンにまつわる思い出やエピソードをイラストと詩で紹介する本を制作し、ナンチャクモンを通じたコミュニケーションを伝える作品とした。
作品制作に至るまでの経過
1ページずつ、ゆったりとめくって読んでもらうことを想定し、ハードカバーでの製本とした。10名のナンチャクモンやコラムを収録。
前半2ページはナンチャクモンの情報や持ち主のプロフィールを紹介
後半2ページはイラストと詩でナンチャクモンにまつわる思い出やエピソードを紹介
様々なナンチャクモンが登場。共感するモノや意外なモノも?!
本作をきっかけにナンチャクモンを通じたコミュニケーションを創出する
青井 舞
グラフィックデザインコース
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