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嫌いの品格

文芸コース 松林樹里

 「嫌い」には責任が伴う。「何となくイヤ」というのでは、ソレを好ましく思っている人に対し誠実ではないし、了見が狭く論拠が弱く話は広がらず、人として何とも情けない。この目障りな「何となくイヤ」に、このたび正式に引導を渡し、正々堂々、責任をもって嫌ってやろうではないか──
 本作は、これまで何となく避けてきたモノをきちんと体験し、きちんと嫌うための、中年女性による連作型エッセイである。
 「コンビニ型ジム」「ワイン」「コインランドリー」「電動キックボード」を題材とした全四章を、移動中や空き時間にサクッと読める、ストレスフリーなおもしろ連載コラム風に構成。
 エッセイとは。自虐と卑屈のちがいとは。冴えた文章とは。笑いとは。
 自分なりに最適解を探りながら、何気ない小さなエピソードを拾い上げ、磨いて玉とする作品を目指した。 

松林樹里

文芸コース

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