文芸コース 藤枝伊都子
自身の身近な話題である高齢者の日常を記した。しかし平凡な一高齢者の日常にそんな面白い話ばかりあるわけもなく工夫も必要で、なかなか難儀ではあったが、クスッと笑いながら読んで考えて欲しいかな・・・。
文字通りの「トイレのリフォーム」、両親他界後のお墓事情の「霊園にて」、趣味の日本画グループ展開催の「武蔵小金井で」、「マイ・フェヴァリットその1,その2」ではそれぞれ、蕎麦について、小さい時から好きな絵を描くことと本を読むことを主題とした。それらにまつわる、衣食住、両親の介護、老人ホーム探し、特養、両親の死と葬儀、葬儀後、昭和20年代後半生まれの私の主に小中学、高校時代などのエピソードを取り上げ、加えて過去に読んだ本の話を少しだけ各所に挿入し、全体として関連性があるように組み立てた。
そして何気なくはさんである、ある意味一高齢者の日常より重い歴史的事実である現代世界の特徴的変事である温暖化による天候異常とコロナ禍、そして死を思わせる記述が通奏低音のように静かに響いているアラ・セブンティの記録になればと考えている。
東京都
佇むアラ・セブンティ・・・
藤枝伊都子
文芸コース
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