里帰りは、南米で
祖母の話
文芸コース 平形峰沙
この作品は二〇二三年十二月から二〇二四年六月までに起きた出来事を綴ったエッセイです。
二〇二三年の年末、私は職を失いました。同じ時期に南米チリに住む祖母が亡くなり、彼女のお墓参りをするため、第二の故郷ともいえる南米チリへ飛び立ちました。幼い頃に南米チリで一緒に暮らした祖母の葬式には間に合わなかった私はせめて別れを告げるため日本を離れました。
本作は四つのパートで構成されており、亡くなって間もない祖母を追憶しながら当時の出来事を書き上げました。読者の方には日本と異なる土地や文化の空気を感じてもらえるように情景描写を丁寧に行い、いくつかの写真も掲載しました。写真には祖母の姿をはじめ、作品に登場する風景や郷土料理などが含まれています。また、祖母の生い立ちを描いた章では、彼女が経験した二〇世紀初頭のチリの貧富の差や生活についても触れています。
亡くなった祖母を扱った作品になりましたが、悲しみを前面に出すのではなく、祖母を偲ぶような作品になるよう心がけました。
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