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油壺地区岬の公園計画

~「憩い」「つながり」「再発見」 海と緑と大空は岬の町の宝物 ~

ランドスケープデザインコース 荒川 圭子 (Keiko Arakawa)

美しい海に囲まれた自然溢れるまち三浦市三崎町小網代。
この小網代で北に小網代湾、西に相模湾、南に油壺湾と諸磯湾を有するのが油壺の岬です。

県道油壷線の起点地でもあり、油壺の岬で長年営業していた『京急油壺マリンパーク』は施設の老朽化等を理由に2021年に閉館し、隣接の温泉施設『観潮荘』も閉業、その後いずれも解体後更地となりました。
終点の油壺バス停で京急バスを降り、時々穏やかな海を見下ろしながら周辺をのんびりと歩くのは気持ちが良い一方で、人通りもなく活気の失せた状況には寂しさを感じます。

碧く穏やかな海の景色とワイルドともいえる生き生きとした緑、そして遮るものもない広く高い空がここにはあるのに、日々それを楽しむ人がいないのは、とてももったいない。住民が憩える広い公園がここにはないと気づきました。
かつては観光地として賑わった油壺エリアでも、住民の少子高齢化やそれに伴う空き家問題はおきています。

もしここに、老若男女が憩い、日頃から多世代同士で軽やかにコミュニケーションできる公園があったなら地域の絆を育めるかもしれない。
三浦市内外、さらには県外からも人々に訪れてもらえるような魅力ある一帯であれば、二拠点移住や空き家リノベーションなどにもつながる可能性があるのでは等、思いは広がります。

昨年10月、油壺マリンパーク跡地の土地所有者である京急電鉄は、三井不動産と油壺エリアにおけるリゾートホテル事業計画に関する協定を締結したと発表しました。ラグジュアリーホテルの計画で、富裕層やインバウンドの利用を見込むとのことです。

地域の人々のための憩いの場である公園の設置は見込まれませんが、私は夢と希望をこめて、「油壺地区岬の公園計画」の制作に取り組みました。

荒川 圭子 Keiko Arakawa

ランドスケープデザインコース

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