飼い主同士をゆるやかにつなぐコミュニケーション・サイン HALLOW SIGN(ハロウサイン)
パラコードの「犬用リード」とお揃いの「飼い主用ブレスレットとチャーム」
グラフィックデザインコース 秋山 裕子
飼い主用ブレスレット「粋」 内径約60mm
「犬の飼い主は犬とセットで記憶されている」
私は日常で体験したふとした出来事によって、犬の飼い主同士の関係性が、実は犬という存在を通して成り立っていたのではないか、という問いを持った。
犬は自然な会話のきっかけとなり、飼い主同士をつなぐ役割を果たしている。犬は単なる同伴者ではなく、飼い主の印象や存在を記憶するうえで、大きな手がかりとなっていると考えられる。
一方で、その関係性は犬の存在に強く支えられており、犬がいない場面では相手を認識しにくく、声をかけるきっかけを失ってしまったりすることがある。このことから、犬が不在であっても関係性を思い出せるような要素や、自然に話しかけやすくなる「目印」の必要性を感じるようになった。
「記憶のフックをつくり、
人同士のコミュニケーションをそっと後押しする」
本作品のプロダクトは、犬と飼い主の関係性に着目し、そのつながりを可視化することで、相手を思い出すきっかけとなる存在を目指した。
犬のリードとお揃いのもの(本作品ではブレスレット・チャーム)を日常生活の中でさりげなく身につけることができる形とすることで、人と人とのコミュニケーションをそっと後押しする道具として機能することを意図している。
犬の飼い主同士の会話は、何気ない雑談に見えながらも、地域の情報共有や防犯意識向上、暮らしの安心感に繋がる可能性を秘めており、このような小さなコミュニケーションが積み重なることで、地域とのゆるやかなつながりが育まれると考える。
作品名「HALLOW SIGN」の「HALLOW」は造語であり、英語の挨拶である「HALLO」と、強要しない・主張しないという意味を持つ「LOW」を合わせて“ゆるやかな会話のきっかけ”を表している。
プロダクトの配色例にはこだわった3パターンを厳選。配色パターンにわかりやすく「朝霧(あさぎり)」「粋(いき)」「銀杏(いちょう)」と名づけた
「犬用リード」持ち手を輪にした状態で標準的な約1.2mの長さ
左から「朝霧(あさぎり)」「粋(いき)」「銀杏(いちょう)」
「犬用リード」の持ち手部分。握りやすく肌当たりの良い平編みを採用。配色を引き締める黒の「HS」ブランドタグ
飼い主が身につける犬用リードとお揃いの「ブレスレット」
飼い主がバッグなどにつける犬用リードとお揃いの「チャーム」
プロモーション用A2サイズポスター。左から「朝霧バージョン」「粋バージョン」「銀杏バージョン」
A5サイズ巻三つ折りパンフレットを展開した状態のガイド表面と中面
秋山 裕子
グラフィックデザインコース
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