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北方知床連山図

(大学院)日本画分野 水野 剛志

知床連山は、海から立ち上がる火山群と原生的な森林、厳しい気候が生み出す独自の生態系によって成り立つ、世界でも稀有な自然環境である。本作では、山並みの重なりや霧、風雪の気配を通して、自然の循環と時間の流れを表現する。

人の手が及びにくいこの地の風景は、自然が本来持つ力と静けさを象徴している。私はその気配を写し取り、「花鳥風月」の感覚を現代において捉え直すとともに、変化しつつある自然の記憶を未来へと伝える表現を試みている。

知床連山部分1
知床連山部分2
知床連山部分3

水野 剛志

(大学院)日本画分野

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北海道札幌を拠点に日本画制作を行う。日高山脈、アポイ岳、知床などの山岳地帯に取材し、高山植物や自然景観を主題とした作品を制作している。北海道特有の環境に息づく生命の姿や季節の移ろいを通して、日本的自然観である「花鳥風月」を現代的視点から捉え直すことをテーマとする。

近年は、温暖化や環境変化によって失われつつある自然への意識を背景に、風景の記憶を未来へ伝える表現を探求している。岩絵具、胡粉、和紙などの伝統的素材と技法を基盤としながら、北海道の自然と日本画の新たな表現の可能性を追究している。また教育活動にも携わり、日本画の技法と自然観察の重要性を伝えている。

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