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百生と育行(ひゃっきといこう)

妊娠・育児ナメンナヨ! 親ってすごい それでいい 妊娠から育児で出会った、あまたのおばけ

グラフィックデザインコース 木村 博子 (KIMURA Hiroko)

コース奨励賞

おばけ図鑑 A5 無線綴じ 222ページ
絵柄入りトイレットペーパー

関連作品
UVプリント、刺繍、シルクスクリーン

妊娠・育児ナメンナヨ!
親ってすごい
それでいい

親・親でない人・未婚・事実婚・入籍婚・妻・夫・パートナー・妊婦・こども、などなど
現在は役割ごとに人々が分断されやすい時代だといえます
そして、それぞれの役割の一面を見せる最も身近なツールのSNSは、ポジティブなキラキラでいっぱいな一方、ネガティブが排除されやすい性格を持っています
たとえば、こどもが少なくなっている今の日本では、親と親以外といった役割ごとに人びとが分断され、妊娠・育児のごく一部のキラキラした情報だけが重視されて伝わっている状況なのです

生理のしんどさがPMSという言葉の出現により、自分ひとりじゃないんだ、辛さをただ我慢するのではなく対策をとっていいんだと感じた人は多いのではないでしょうか?
また誰かと死別した時、お葬式によって、死別の悲しみが少し和らいだ人もいるかもしれません

このように私は、ひとりでかかえがちなネガティブは他者と共有することによって共存しやすくなるのではないかと考えています


この百生と育行(ひゃっきといこう)では
妊娠から育児の中で出会った驚き、わくわくやイライラ、悲しみといった気持ちのゆらぎの要因をそれぞれおばけとして可視化しました
おばけに出会うのは自分ひとりではないことに気づけると、色々な気持ちを共有することにつながります
そんなおばけと共に歩むための小さなきっかけづくりの試みが百生と育行なのです

いつも親業お疲れ様です
当たり前のこととして褒めてもらうことはほとんどありませんが

妊娠・育児ナメンナヨ!
親ってすごい
それでいい



妊娠・育児に直接関わっているかどうかに関わらず、役割ごとのイメージを押し付けられたり誰かと比べられた悲しい経験はないでしょうか?
独身生活やこどもを作らない大人だけの生活を積極的に選んだのにも関わらず、日本においては「幸せではない」(と受け止められる)選択肢を選んだことで、周囲から見当違いな扱いを受けることがあります

おばけ図鑑の説明の主語を「親」「妻」「夫」「妊婦」「こども」から(親でも妻でも夫でも妊婦でもない)「自分」におきかえたとしても
「あ、このおばけ思いあたる」とか
「私ってこんな大変なやつと共存しながら日々頑張ってるんだな」と実感できるおばけに出会うかもしれません

私の日常ナメンナヨ!
自分ってすごい
それでいい

■おばけ図鑑 本文■ 妊娠・育児で出会う可能性のあるおばけについて解説した図鑑。手強いおばけからとても感動的なおばけまで掲載されており、知っておくことで共存しやすくなる

■おばけ図鑑 表紙■ 「両親が出会いやすいおばけ」に始まり「社会に潜むおばけ」の6章にわけておばけが紹介されている

■絵柄入りトイレットペーパー■ おばけのビジュアルとおばけにまつわる言葉がプリントされている。おばけをみてイライラがおさまらない場合は、ちぎって丸めてトイレに流すこともできる

■タイムアウト法■ クールダウンのためにイライラの対象から離れるタイムアウト法というやり方がある。タイムアウト法実践のひとつとしてトイレで時間かせぎをするときのお助けアイテムとしての利用ができる

■ジップロック■ 食品の保存のためではなく、育児においてはこどもの服やおむつ、ミルクや食べ物といったものを分けて持ち運ぶために多用する。育児に奮闘している人に「頑張ってるね!」や小さな笑いを届ける

■おしりふき■ 育児中一日に何度も使うおしり拭きにはおしりふきが乾燥しないようにするふたが別売りされている。おしりふきを使うたびに「お疲れ様」「あなたはすごい」「休める時に休んでね」を伝える

■図鑑の付録■ 付録として、おばけ全図とおばけシール、表彰状、おふだ付箋、クリアファイルのセットがついてくるキャンペーン中。おふだ付箋にオリジナルのをセリフを書いて図鑑のおばけに貼ることができる

■アクリルキーホルダー■ 育児の当事者かどうかに関係なく、推しのおばけと一緒に過ごせるアイテム。気になるおばけキーホルダーを日常使いすることで、おばけと共にあることを自然と体験できる

■Tシャツ■ おばけに取りつかれている人も、共存できている人も、一見関係ない人も、日常使いが可能。おばけの種類によっては背中にプリントされており、影のように後ろからずっとついてくる

■ネガティブは共有することで共存しやすくなる!?■ 妊娠・育児で出会ったおばけを形にしてみました。単に形にするだけではなく、おばけたちとの共存の道を各種プロダクトを通して模索しています

木村 博子 KIMURA Hiroko

グラフィックデザインコース

CONTACT

最大の理解者である小さな人と相方との暮らしを送っている。おかん業とお勤めをする世の中の肩書き上はフルタイムワーママかつ社会人大学生。出産後予想していなかったつまづきを経て回復する途中に、自分がもともとやってみたかったことを思い出したことがきっかけとなり、グラフィックデザインの学びの中で漂うことになった。アート分野未経験の大学編入学前から、ネガティブをポジティブにしようと意気込んでいたが、最終的にネガティブはそのままに共存できたらいいと考えるようになる。同じように育児につまづいた人だけではなく、なんらかの役割にはめられていることにしんどさを感じている人と共有できるものがあるように感じている。ネガティブの共有によりネガティブが少し緩和して共存しやすくなるのではないかという仮説を提唱し、これからも愛しい寄り道をしつつ制作を継続予定でいる

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