tenpra manju
「天ぷらまんじゅう」商品化計画
グラフィックデザインコース 中谷 麗
パッケージ(缶詰・シール)
パンフレット/74×105mm(展開サイズ:74×222mm)
ポスター(3種)/297×420mm
チラシ/148×210mm
マグネット
私の地元では、年末やお祝いの日に天ぷらまんじゅうが当たり前のように食卓に並んでいました。けれど地元を離れたとき、「てんぷらまんじゅう、それって何?」と聞かれ、この料理がとてもローカルな存在であることに気づきました。
天ぷらまんじゅうは、日本各地に点在しているにもかかわらず、強く“郷土料理”として認識されているわけではありません。例えば、農林水産省がまとめる郷土料理関連のHPにも掲載がありません。誰かの家では確かに受け継がれてきたのに、社会の中では十分に認知されず、どこか不安定な状態に置かれています。
今回は、その不安定さこそ人々との接点を生み出す必要性があるのではないかと考えました。そして、それはデザインで新たなかかわり方を提示できるのではないかという思いから、本制作に取り組みました。
郷土料理を伝える方法として、歴史や由来を丁寧に説明することもできます。しかしそれだけでは、知識として理解されても、実際に作ってみようという行動には結びつきにくいのではないかと感じました。
そこで「まず出会いをつくること」を重要視し、天ぷらまんじゅうのキャラクター化と商品化を行いました。
キャラクターとして展開することで、視覚的な親しみやすさを入口にし、さらに製作キットとして商品化することで、思わず手に取りたくなる存在として再構築しています。
商品・キャラクターとの出会いが、「食べてみる」「作ってみる」という次の行動へとつながることを想定しています。
郷土料理は、誰かが作り続けなければ残りません。
だからこそ私は、説明するのではなく、自然と作りたくなる・関わりたくなる仕組みとして、この卒業制作を完成させました。
天ぷらまんじゅうを通して、存在がはっきりしない“当たり前の料理”を、もう一度見つめ直すきっかけになれば嬉しく思います。
パッケージデザイン:缶にラベルを貼り作成、並べるとかわいいを大事にして作成している。この缶詰の中に、まんじゅうと天ぷら粉、説明書、マグネットが入る。
パッケージデザイン:岐阜県、長野県、福島県、島根県の4パターン作成。シンプルかつ、キャラクターとロゴが目立つように作成。
説明書パンフレット:A7サイズのZ折・両面カラー印刷で作成。厚手の紙を使用し、情報量・説明は多すぎないよう簡易なデザインになるように作成した。
チラシ:A5サイズ。パンフレットと同様に、内容は書きすぎずポップで読みたくなるように作成。
ポスター:3パターン作成。「自己紹介」「興味付け」「行動の後押し」の段階を踏み、見ている人の行動を後押しする。
マグネット:石粉粘土で作成。缶詰の付録として作成した。
商品名について:天ぷらの英語は「tempura」だが、今回は直感で読めることを第一に「tenpra」で表記した。
Tag
中谷 麗
グラフィックデザインコース
このコースのその他作品