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月読香

空間演出デザインコース 白川 真衣

【背景】
山形県の山間部に、古代の自然信仰と修験道が融合した霊山・出羽三山がある。
羽黒山、月山、湯殿山の3つの山を巡ることで、生きながら新しい魂として生まれ変わることができると言われている。
この地域では、現代社会で薄れつつある「死者を弔う」行為に向き合うことで、自身の「生」を実感できる。こうした古代信仰の精神性を大切に守り、後世へ伝えていくことに意義を感じた。

【研究テーマ】
「月山和紙を使った香りのプロダクトによる、月山地域ブランディング」
出羽三山の主峰・月山の山頂には、月の神・月読命が祀られ、人々や死者の魂を浄化すると信じられてきた。
こうした信仰とともに栄えた地場産業の1つに、月山和紙がある。月山和紙は、古来からの伝統的な手法で作られる手漉き和紙。後継者不足により一度は絶滅するも、現在職人2名が受け継いでいる。月山和紙は、かつては月山信仰の神事において、穢れを祓い清めること(浄化)に使われてきた。
紙漉きの技術は、出羽三山信仰における神仏習合の際に伝来した。その際、一緒に伝わってきたお香も、信仰において浄化の役割を担ってきた。
そこで、月読命・月山和紙・お香に共通する「浄化」をキーワードに、信仰と伝統産業をリンクさせブランドに神秘性を込めることで、月山地域が本来持つ価値を発信する。

【ブランド紹介】
「月読香」は、月山の神・月読命の力を借りて気分を浄化する常温香シリーズ。
「心を浄化するカミの香り」をコンセプトに、月山和紙と出羽三山信仰をリンクさせたプロダクトを提案する。
「月読香」に込められた、月読命による浄化の力を通じて、出羽三山信仰の文化を伝える。

白川 真衣

空間演出デザインコース

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